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夢路には 足もやすめず 通へども 現に一目
見しごとはあらず
                 小野小町

 

(ゆめじには あしもやすめず かよえども うつつに
 ひとめ みしごとはあらず)

 

意味・・夢の中ではせっせっと通って逢っているが、
    しかし、かって現実に一目お逢いした時の
    胸のときめき、あの幸せとは比べ物になら
    ない。
    
作者・・小野小町=おののこまち。伝未詳。六歌仙
    の一人。

 

出典・・古今和歌集・658。