薄霧の 晴るる朝けの 庭みれば 草に余れる
秋の白露
永福門院
(うすぎりの はるるあさけの にわみれば くさに
あまれる あきのしらつゆ)
意味・・薄霧が晴れて行く明け方の庭を見ると、
草にこぼれるほどに置いている秋の白露
の美しいことだ。
注・・あさけ=朝明。夜明け。
作者・・永福門院=えいふくもんいん。1271~1342。
伏見天皇中宮。鎌倉・南北朝期の歌人。
出典・・玉葉和歌集。