雨ふれば 露のやどりと なりにけり すがきすてたる
ささがにの糸
源承
(あめふれば つゆのやどりと なりにけり すぎき
すてたる ささがにのいと)
意味・・雨が降ったので露の住まいになったなあ。クモ
が巣をかけて捨ててしまっている網糸が。
注・・すがき=巣掻き。クモが網をかける。
ささがに=細蟹。クモの異名。
作者・・源承=げんしょう。1224年生れ。比叡山の僧。
出典・・松本彰男著「花鳥風月百人一首」。