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酒杯に 梅の花浮かべ 思ふどち 飲みての後は
散りぬともよし
                大伴坂上郎女
            
(さかずきに うめのはなうかべ おもうどち のみての
 のちは ちりぬともよし)

 

意味・・盃に梅の花を浮かべて、親しい仲間同士で飲み
    合った後ならば、梅の花は散ってもかまわない。

 

    飲んで思い切り楽しみましょう、という宴席で
    の挨拶歌です。

 

作者・・大伴坂上郎女=おおとものさかのうえいらつめ。
    生没年未詳。大伴旅人の異母妹。

 

出典・・万葉集・1656。