世の中を 何に譬へん 弥彦に たゆたふ雲の
風のまにまに
良寛
(よのなかを なににたとえん いやひこに たゆたう
くもの かぜのまにまに)
意味・・この世の中を過ごして行く態度として、何に譬え
たらよいだろうか。それは、弥彦山に漂う雲が風
の吹くのに従っているのに譬えたらよい。
人の言うことは、否定を少なくして肯定する事を
多くすれば人間関係は良くなる・・・。
注・・弥彦=新潟県にある弥彦山。
たゆたふ=漂う。
作者・・良寛=りょうかん。1758~1831。
出典・・良寛歌集・495