這え笑え二つになるぞ今朝からは
  
                 小林一茶
                 (おらが春)
 
(はえわらえ ふたつになるぞ けさからは)

  子供の成長を楽しみにしている一茶です。
  が・・。

露の世は露の世ながらさりながら
  
                 小林一茶
                 (おらが春)

(つゆのよは つゆのよながら さりながら)

意味・・この世は露のようにはかないものと
    よく知っているが、それでもやはり
    いとしい我が子の死はあきらめきれぬ
    ものだ。

    1819年6月21日に長女さとが
    疱瘡(ほうそう)のため亡くなった
    時の句です。

作者・・小林一茶=こばやしいっさ。1763~1828。