瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ
                 山上憶良

(うりはめば こどもおもおゆ くりはめば
 ましてしのはゆ)

意味・・瓜を食べると子供のことが思い出される。
    栗を食べるといっそういとしく思われる。

    親の子を思う気持は万葉の時代から同じ
    である。

注・・偲(しの)はゆ=慕(した)わしく思う

作者・・山上憶良=やまのうえのおくら。660~733。
     遣唐使として渡唐。

出典・・万葉集・802。