4/30 銀も金も玉もなにせむに勝れる宝子に及かめやも
                        山上憶良
4/29 天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも
                       安部仲麻呂

-------------------------------------------------------
名歌鑑賞・2

銀も金も玉も何にせむに 勝れる宝
子に及かめやも
              山上憶良

(しろがねも くがねもたまも なにせむに まされる
たから こにしかめやも)

意味・・金銀も珠玉も何になろうか。
    どんなにすぐれた宝も子に
    及ぼうか(いや及ばない)。

作者・・山上憶良=やまのうえのおくら。660~733。
     遣唐使として渡唐。筑前(福岡県)の国司。

出典・・万葉集・803。