CPAP療法

 

こんにちは

さくらライフグループ 春日部さくら病院 検査科です。

 

以前、睡眠時無呼吸症候群について書きましたが、今回はその治療法であるCPAPについてご紹介します。

Continuous Positive Airway Pressureの略で、日本語では持続陽圧呼吸法といいます。閉塞性の睡眠時無呼吸症候群の治療方法です。

 

CPAPは、寝ている間の無呼吸を防ぐため、専用の装置を使って上気道に空気を送り続け、空気の通り道を開いた状態にしておく治療法です。

上気道に中から空気圧をかけ続けることで、舌や軟口蓋を押し上げて広げ、無呼吸になるのを防ぎます。

 

 

無呼吸になりやすいのを根本的に治す治療ではなく睡眠中の呼吸を助ける治療法なので、毎日、寝ている間一晩中装着します。

医療機関で適切に設定された装置を使い、マスクを適切に装着すれば、睡眠を妨げられることはありません。

むしろ、呼吸が改善することで熟睡しやすくなります。

CPAP治療によって睡眠の質が向上すれば、睡眠時無呼吸症候群に伴う強い疲労感や日中の眠気、集中力や注意力の低下が改善または軽減します。

 

初めて装置を使った翌朝に熟睡感などの症状改善を感じる方がいる反面、なかなか改善を感じない方もいますが、治療の効果は自覚症状だけでなく、無呼吸の頻度や睡眠の質に表れることもあります。

 

また、睡眠時無呼吸症候群は生活習慣病との合併が指摘されています。

CPAPによって無呼吸が減少すると、高血圧、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病などのリスク抑制にも効果があることがわかってきています。

 

睡眠時無呼吸症候群の検査やCPAP療法については、当院の外来にご相談下さい。