こんにちは!さくらライフグループ春日部さくら病院薬剤科スタッフです。

梅雨真っ只中ですが、だんだんと暑くなり、紫外線が気になり始めますね。

 

紫外線に関係した薬の副作用があるのをご存知でしょうか?

筋肉痛や肩こり等で使用する湿布薬には「光線過敏症」という副作用があります。

光線過敏症とは、紫外線(UV-A)照射によって発生する皮膚炎です。

(※湿布に限らず、遺伝疾患や代謝疾患で起こることや、内服薬で起こることもあります)

症状としては皮膚が赤くなる、ブツブツができる、かゆみ、腫れるなどが挙げられます。

 

湿布薬は肌が露出する肩・首・膝・肘の痛みによく使われますが、湿布薬に含まれる「インドメタシン」「ケトプロフェン」「フルルビプロフェン」「フェルビナク」等が光線過敏症を起こしやすい成分として知られており、市販もされているため注意が必要です。

特に学生さんは部活で捻挫して湿布を貼る機会も多いと思います。

 

 

引用:久光製薬 資料「光接触皮膚炎を防ぐために」

 

みんながみんな起こるわけではなく、発現率は100万人あたり0.6人~12.4人。

意外と少ないかな?と思いますが、光線過敏症は紫外線を避けることで予防ができます!

・貼付部を紫外線が通りにくい衣服で覆ったり、サポーターをつける

・サポーターをつけられない場合は日焼け止めクリームを使用する

湿布をはがした後も1ヶ月は皮膚に薬剤が残ることもあるため、湿布を貼った場所はなるべく紫外線を避けましょう。ちなみに曇りでも注意ですよ!

 

もし貼付部が赤くなったり、刺激感が出た場合はすぐに使用を中止して、主治医もしくは皮膚科医にご相談ください。