こんにちは
春日部さくら病院 栄養科です
外を歩けば金木犀の良い香りに癒される季節になってきました
紅葉も色づき始め、もうすっかり秋ですね
さて、今回はP=リンについて簡単にご説明します。
是非、参考にしてみて下さいね
当院は人工透析を行っている病院です
透析患者様が日常食生活の中で気を付けなければいけないのがP＝リンです
リンを摂り過ぎないようにするには・・・
透析患者様の適正なリン摂取量は、タンパク質1ｇ当たり15ｍｇ以下とされています。
タンパク質を1日60ｇ摂取する場合には900ｍｇ以下となります。
高リン血症が見られる場合には、まずタンパク質を多く含む食品の摂り過ぎに注意しましょう
ただし食事のみでコントロールすると、タンパク質やエネルギー不足に陥りやすいため、リン吸着薬を併用しながらコントロールしましょう。
乳製品・加工品の食べ過ぎにも注意しましょう
乳製品・練り製品や肉加工品、インスタント食品やレトルト食品、冷凍食品、調理パンなどにも製造時に食品添加物(リン酸塩)が使用されていますので、ご注意下さい。
洋菓子なども卵や牛乳などが多く使われています
また、種実類などにもリンが多く含まれています。
高リン血症が続くと・・・
骨以外の場所や血管などに石灰化を起こし動脈硬化が進行すると心筋梗塞などの心血管系疾患を引き起こします
きちんとリン吸着薬を内服すること
リン吸着薬は食直前、食事中、食直後に忘れずに内服しましょう。
外食にはリンが含まれている料理や食品が多いので、外食する際はリン吸着薬を持参して内服しましょう。
