“常識” とは何なのか☆ | 桜子♪の日記

桜子♪の日記

徐々に復活中〜♪



今から十年以上も前の話です。

わたしたち夫婦は、主人の知人からの誘いで

とある講演会へおもむきました。


当時わたしは存じませんでした

真弓定夫先生は、その筋では既に大変ご高名な

小児科医であられました。


もう講演のタイトルは忘れてしまいました。

予備知識も何もないままに

真弓先生の講演は始まりました。


おぼろげな記憶の、冒頭は確か…

日本における医療費総計の推移と現状についての

お話だったと思います。


データをグラフ化して見せながら

医学技術が進歩して長寿国な日本、しかし

寿命と健康寿命の差は如何に。

医療費は右肩上がりなのは何故なのか?

その原因にまつわる様々な事情を

真弓先生は熱く語られました。


わたしは病気とは無縁な日々を過ごし、

さしあたって身近に問題もなかったから

医療について関心も薄く

無知、世間知らず。


そんなわたしにとっても

真弓先生のお話された内容は

かなり衝撃的で、気づけば前のめりに…

どんどん話に引き込まれていきました。


“常識” を覆されるというか

医療の分野のみならず、日本の “戦後” からの流れ

食品業界や薬品業界について

母子健康手帳の背景、牛乳のこと等

目から鱗の見解ばかり。


まるで人体実験!?ご自身の体験談や

世間一般では風変わりとされる

ご自身の小児医院で実践されていること等

どれも驚きの内容ばかりでした。


それまでの半生で出会ったこともなければ

テレビで見たことも聞いたこともない

稀有なお医者様と思いました。

ある意味異端すぎる先生ですから

世間の風当たりは強く

Wikiで見当たらない

賛否両論、トンデモな医者と言う人もいると

後々に知るところとなりましたが…


わたしには真弓先生のお話は

すんなり聞けて納得できる内容ばかりでした。

どうして納得できたのか。

それらは、わたしが物心ついてからそれまで

気に止めもしなかった

見過ごしてきただけのことで


思い返してみたら、ひょっとして…

過去の小さな疑問に合点が行くような

疑問と疑問がつながるような

思い当たる節々…

そんな気がしてならなかったから。


そして

お話の内容うんぬん以上に

いちばんの収穫だったと思うことは。

時に “常識” を疑うことも

必要かもしれない

という気づきを得たことです。


さらに主人とふたり一緒に

先生のお話を聞けたことも幸いでした。

主人の講演会での記憶も今や

かなり薄れてるようですが…


あの講演会をきっかけに

わたしたちなりに、それなりに考えを持ち

折にふれて話し合い、習慣を改めたり。

少なからず今につながっている

有意義なイベントだったと言えます。


真弓定夫先生は

2年前に逝去されました。

お姿、お志を忘れません。

ありがとうございます。


 

 


わたしにとって

現役医師の講演会は

真弓先生が初めての機会でした。

その後、他にも

医師、看護師、治療家etc

そんなに多数ではありませんが

時に講演を聴き

気づきのタネを探すよう

こころしてます。


お読みいただき

ありがとうございます。