今日6月13日、本会議で一般質問をしました。

 

今回のテーマは、「身寄りのない人への支援」「介護」「男女共同参画計画」の3つで、特に25分の質問時間の半分くらいを使って身寄りのない人の話をしました。

 

私は、議会がない時に福祉の現場の活動をしていますが、今年に入ってから数件、関わっている人の救急搬送の対応をすることがありました。

私の活動で関わっている人は半分くらい身寄りのない人なので、救急搬送、医療同意など、誰が担うのが一番良いのかということはすごく難しいなと感じています。意思決定支援は成年後見、というふうにもいったりしますが、医療同意は成年後見人の業務対象からも外れます。

 

例えばシェアハウスのほうは私は大家さんでしかないので、医療に関する核となる立場では絶対ないなと思って、そういうときはケアマネさんとかケースワーカーさんに相談をするのですが、でもケアマネさんやケースワーカーさんだって本来医療に関して核となる役割は持っているわけじゃないよなぁ…とか。

私がやっているシェアハウスは、サポートをするということを謳っているのだから、ある程度関わっていく役目はあるだろうとは思いますが、でも、高齢化が進み、単身者も多い中で、特定のところだけができることをやるのでは全然数が足りないし、ケアが必要な人のことはケアをする人だけに任せておくということで課題を潜在化させてしまったらインクルーシブな社会にもならないと思います。だから私が特にできることをやるということではなくて、大家さんどなたでもできる対応を考えていく必要があると思っています。

 

また、救急搬送は当然、突然起きるので、福祉職として、今日中に病院に行くことはするにしても、その場ですぐ対応できない場合もありますよね。入所施設などでも、例えば夜間なら職員数が限られているので救急車には同乗できない、など。

 

あと、身体拘束しても良いですか?とかどこまでの治療をしますか?とか、病院から連絡が来ても、どうしたものかと思ったり。

 

他の人はどうしているのかなぁ、私だけが困っていて、他の人は妙案を持っているのかなぁ?と思って、知り合いのケアマネさんに聞いてみたら、「本当はケアマネがやることじゃないと思うことでも、やむを得ずやっている人が大半なんじゃないかと思う」という返事が返ってきました。

 

なんとかできる限りの対応をしようと、福祉職の人達が頑張っているんだなぁというのが実感なのですが、でもルールや役割分担を明確にしていかないと、長期的に見たら負荷がかかり、負担軽減のために医療のリスクの高い人は極力受け入れたくない、となってしまっては困るので、課題を顕在化させる必要があると思いました。

 

それで調べてみたら、まさに、身寄りのない人への支援や、救急搬送の対応や、医療の同意や、ケアマネの業務範囲が広すぎることなどは課題として検証がされていることも分かったので、そうした調査報告書の内容も織り交ぜながら質問をしました。

 

明日からしばらく時間をかけながら順番に報告していきたいと思います。