12月7日の議会で補正予算の質疑をしました。まず、子育て世帯への給付についての質疑をしました。

この段階では、まず年内に児童手当を受けている人に5万円の給付をし、残りの5万円分についてはまだどうなるか分からないという話だったのですが、ここへきてクーポンでなくても良いとか10万円一括給付などの話があり、補正予算の質疑はいったいなんだったんだ…という感じではあります。

この年末にできるだけ早く給付できるよう自治体は自治体でがんばっているところに、ころころ言うことを変えて、それで済むと思うのかといいたいですね。

なかなか状況が見えないところもありますが、ひとまずここでは先週の質疑をご紹介します。

主に、①生活保護世帯やDVの被害で避難してきた人など、特にサポートが必要な人への十分な配慮をすること②情報発信を丁寧に行うべきこと③クーポンではなく現金給付を という観点での発言です。

 

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(かとうぎ桜子)生活保護を利用している人は児童手当の手続きもすでに済んでいて年内に給付されるのか。

子育て世帯への臨時特別給付経費について、まず、伺います。

まず、この児童手当の対象となっている人には今年中に給付できるよう準備を進めるということです。

国の通知では、今回の給付金も、生活保護を利用されている人も対象になり、収入認定されないということです。
生活保護を利用している子育で家庭は漏れなく児童手当の手続も済んでいて、今年中に給付金が支給されると理解してよろしいのか、伺います。


(子育て支援課長)当然すでに済んでおり、ケースワーカーもついているので漏れがないと理解している。

児童手当に該当する生活保護受給者の方については、当然ながら、児童手当の申請はしていただいているものと理解しております。
特にケースワーカーの方もいらっしゃいますので、手続漏れがあるということはないと理解しております。
そういった方たちには、年内に口座に入るように手続を進めてまいります。


(かとうぎ桜子)DVで避難している人にもれなく届くようにするためにどのような対応をするのか。また、区のホームページで詳細はいつお知らせするのか。

それから、DVで避難されていて練馬区に居住されている人には、漏れなく届くようにするために、どのような対応、周知をされるのか、伺いたいのが1点。
そして、区のホームページにおいて、この給付金の手続に関する詳細をお知らせするのはいつ頃になるのか、お聞きします。


(子育て支援課長)もし個別の案内が届かなければコールセンターに問い合わせいただきたい。12月11日号の区報、同日ホームページで周知する。

まず、DVで避難している方の件です。
住所地ではなく、居住地で児童手当を受給しているという場合が多くあります。

ですので、そういった方につきましては、今回の給付金につきましても同様に、居住地で支給する仕組みになっております。
練馬区に避難されている方の場合ですけれども、もし個別の案内が届かないといったことや、あるいは、基準日以降にDVで避難したといった方、個別の事情がある方については、コールセンターも設置いたしますので、お問い合わせいただきましたら個別に対応させていただきたいと考えております。
また、周知の日程でございます。今度の12月11日号の区報で御案内をし、同日、区のホームページにアップしていきたいと考えております。そちらにはコールセンターの電話番号も記載いたしますので、個別の事情がある方については、お問合せいただければ丁寧に対応してまいりたいと考えております。


(かとうぎ桜子)クーポンでなく現金給付を引き続き国に求めてほしい。

この給付金は、コロナ禍においての子育て世帯への支援ということですが、特にその中でも生活のサポートが必要な人に漏れなく届くよう取り組んでいただけたらと思います。
そして、今までも(他の会派の質疑で)お話がさまざまにありましたけれども、今回の給付金は、対象範囲も、支給の仕方も複雑ですし、自治体の事務も煩雑になっていると思います。
今後、5万円のクーポンという話もあります。
クーポンにする場合は、改めて事務対応が必要になりますし、子育て世帯、当事者の方がクーポンという形態を望んでいるとも思えません。
先ほど、「国に対して現金給付も選択できるようにすること」や、「クーポンの場合は国が責任を持って仕組みを作ること」を要望されたという説明がありましたが、引き続き、自治体として、国に対して実情を踏まえた対応を求めていただきたいと思います。