ワクチン接種にあたり、障害のある人の送迎支援などのサポートがありましたが、窓口に案内を設置しているなどの対応ではこのコロナ禍でそのサポート自体に気付かない人も生じてしまいます。少なくともケアマネや相談支援事業所に周知をするなど、必要な人に情報が届く工夫をすべきと指摘しました。
(2021年10月1日の質疑)
------------------
(かとうぎ桜子)ワクチン接種会場への送迎支援を利用した障害種別ごとの状況は?

感染症対策経費に関連して伺います。

新型コロナウイルス感染症対策の情報が届きづらかったり、新型コロナウイルス感染症にかかるとリスクの高い人への配慮が必要で、今後もその対応が求められると思います。

今回、ワクチン接種にあたって、障害のある人など移動への支援が必要な人に、接種会場までの送迎支援を行ないました。

一般質問の際に、8月末まで1,600件の利用があったという答弁がありました。

利用された人の障害種別の状況を伺います。

 

(住民接種担当課長)要介護約2割強、障害者手帳を持っている人約4割、自力で会場に行くのが困難な人約4割

利用者の概ねの割合となります。要介護の方の利用が約2割強、身体障害者手帳などをお持ちの方が約4割、その他、自力で会場に行くのが困難な方が4割弱となっております。

 

(かとうぎ桜子)必要な人にどのような形で情報提供をしたのか。

この支援は、福祉事務所、障害者地域生活支援センター、地域包括支援センターで案内したほか、練馬区医師会や薬剤師会を通じて周知したという答弁が一般質問でありましたけれども、福祉事務所では必要な人に対して、どのような形で情報提供をしたのかを伺います。

 

(住民接種担当課長)リーフレットを窓口に設置。相談があれば個別にご案内。

福祉事務所の方では、事業の概要がわかるリーフレットを窓口の手にとりやすいところに設置して案内しております。

また、個別に相談があった場合には、個別にご案内させていただいております。

 

(かとうぎ桜子)特にこのコロナ禍で外出を控える中、窓口に行かないと分からないと気づかない人もいる。福祉事業所に周知の協力を求めるべきでは。

窓口に設置をしたということです。その場所に行かないとわからない形だと、福祉事務所に行く機会がない方だと気づくことができなかったのではないかと思います。

特に、今新型コロナウイルス感染症で外出を控えている人も多いので、必要でありながら使えなかった人がいたのではと懸念しております。

今後も、新型コロナウイルス感染症の対策だとか、あるいは別のことでも緊急対応が必要なときはあると思います。

少なくとも、そういうときにはケアマネージャーの事務所だとか相談支援事業所には伝えて、そこからほかの在宅支援の事業所にも周知の協力を求めるなど、コロナ禍において確実に必要な人への情報を届ける工夫をしていただきたいと思います。見解をお聞きします。

 

(住民接種担当課長)周知は工夫しているが、引き続き取り組んでいく。

今回の事業の周知にあたりましては、先程かとうぎ委員がおっしゃっていたとおり、障害者地域生活支援センターや地域包括支援センターでご案内したほか、区報では一面で掲載させていただいたり、区のホームページでも掲載させていただきました。また、地域では練馬区の医師会ですとか薬剤師会を通じて、周知をしております。

今後とも高齢や障害の担当部署と連携を図りながら、サービスが必要な方に適切に利用できるよう周知も含めて引き続き取り組んで参ります。

 

(かとうぎ桜子)ぜひ工夫していただけたら。

特に、障害のある方で安定した地域生活を送っていらっしゃる方だと、なかなか逆に福祉事務所などの連絡を取らない時期があったりすることもあるかと思いますので、周知の仕方をより工夫していただけたらと思います。