以前、一般質問で昨年は女性の自殺、特に若い年代と高齢の年代の方の自殺が増えた状況にあるという課題をご紹介しました。(こちら

そこで、2020年度決算の質疑の中では、コロナ禍での女性の生きづらさに焦点を当てた支援を充実すべきという観点で質問しました。

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(かとうぎ桜子)男女共同参画センターえーるで実施したオンライン講座の参加状況は?

男女共同参画施策経費について伺います。

えーるでは、昨年度オンラインでの講座も行っていますが、参加人数や年代などどのような状況だったか伺います。

 

(人権・男女共同参画課長) 5講座8回実施。初参加の人も多かった。

えーるでオンライン講座を昨年度実施致しております。

5講座延べ8回、203名の参加、区民企画講座が2講座、延べ48名の参加を得ています。

この中で、赤ちゃんとパパママ防災講座は、30代、40代の参加が80%を占めまして、全員が初めての参加でした。

また、男女共同参画講座とファシリテーション講座は、50代から70台がそれぞれ30%で約半数の方が初めて参加した状況です。

 

(かとうぎ桜子) 若い女性の自殺が増えてしまっている今、若い世代への働きかけがより一層工夫が必要。

オンラインをやることによって、今まで会場だけだと参加する機会がなかった方、特に若い年代の方などが参加しやすくなるというところがあるかと思います。

えーるで取り組んでいる活動で、若年女性向けの講座を行っていますけれども、昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響でしょうけれども、実施回数が減って、参加人数も減っていると思います。

この新型コロナウイルス感染症の中で、一方で自殺の問題の状況を見ると、若い年代の女性の生きづらさが、今まで以上に顕在化しているのではないかと感じます。

 こういった若い世代に向けて、より多様な働きかけを工夫して行く必要があると思うのですけれども、今後、男女共同参画センターとして 若い女性向けの取り組みについてどのように進めていくかを伺います。

 

(人権・男女共同参画課長) 若年女性の取り組みも進めているが、年代を限定しない講座も行っている。

第4次男女共同参画計画の中でも取り組みを行っておりました若年女性の事業は当初4名の参加者から始まりまして、現在のひきこもりUX会議のご協力をいただきまして、大体二桁の参加者の人数で推移しています。

実施当初から中高年ですとか、孤独等支援者向けの講座の開設の希望がございまして、令和2年度から年齢を限定せずに実施する講座も開設しています。

 

(かとうぎ桜子) 自殺の問題では、80代女性の自殺増加という課題もあるので、高齢の方へのジェンダーの視点を持った取り組みも重要。

働きかけの仕方を様々工夫していただきたいと思います。

先程、少し自殺の問題についてお話ししましたけれども、昨年の練馬区の自殺者の状況を見ると、若い女性だけではなくて、ご高齢の女性の自殺もが増えているしまっているという課題もあります。ご高齢の方に関しても、ご高齢者向けというと介護予防だとか、一般的な健康問題などの啓発などへの取り組みは多いと思うのですけれども、それだけではなくて ジェンダーを背景とする生きづらさへのサポートもしっかり力を入れて行く必要があるのではないかと思うのです。見解を伺います。

 

(人権男女共同参画課長) 年代を幅広くとった講座の中で、相談事業の案内などもしていく。

先程、若年女性の事業から拡充をしていると申し上げました。

今年度は、私のこれからライフということで年齢制限を幅広くとっている状況もございます。また講師のご協力をいただいている ひきこもりUX会議が主催する連続講座にご協力いたしまして、18歳以上の生きづらさを抱える当事者向けの講座も、今後開設する予定をしております。

その際、相談事業の案内などの情報提供をして行きたいと考えておりまして、一人でもそういった社会への参加を増やして行く機会を提供して行きたいと考えています。

 

(かとうぎ桜子)

 今まで参加しづらかった方が参加しやすいような取り組みを、ぜひ進めていただきたいと思います。