2021年度予算の質疑は2月17日から始まり、毎日行なっています。

今回のブログでは17日、質疑の初日の財政計画、財政調整について。
コロナ禍での財政計画、また児童相談施策の財政への反映について聞きました。
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(かとうぎ桜子)

財政調整交付金も例年より厳しくて、財政面でなかなか今後の見通しの立たない状況だと思いますけれども、今回の財調交付金について、区としては、このコロナ禍での区としての想定と比べてどう捉えているかを、まずお聞きしたいと思います。

それから、厳しい財政状況は、どこの自治体も共通なのかとも思うのですけれども、今後の財政運営について、ほかの区がどう見通しを立てようとしているかなどを情報収集されていれば、お聞かせください。

 

(財政課長)

現在、各区の状況から確認いたしましたが、特別区税の来年度の見通しにつきましては、全ての区が減収を見込んでいました。

 

ただ、湾岸沿いの高級マンションが建って、人口が増えている状況の頃では、減少幅は少ないところもあって、各区のところの中では、差が結構大きいのかというところになっていまして、区としては、その中では、中間、それぐらいの位置に入るのかと思っています。

 

ただ、予算額だけ見てみますと、11区ほどが増加していまして、12区が減少というところがありますので、各区のそれぞれ施設の整備のタイミング等はあるかもしれませんが、こういった中でも、増加している区もあったというところで、各区の取組については、なかなか一律な状況は見えにくい状況があります。

 

財調につきましては、今年度が本当はこんなに落ちるのかという見通しでしたのが、実際にはもうぴったり合っている状況でして、来年度も厳しい見通しが示されたということを考えれば、それが、まずそこまでは当然落ち込むということを前提にした上で、それ以上、減るかもしれないということを考えながら、財政運営をしなければいけないのかと考えております。

 

(かとうぎ桜子)

コロナの影響も、個人にとっても人によってかなり厳しくなる人と、逆に新しい機会、産業の機会が生まれたりする人がいるように、自治体も地域によって差が生じてくる部分もあるかと思うので、これからの運営に関しては、その地域特性を踏まえて検討していかなければいけないのかと思いました。

 

それで、児童相談所の関連のところを伺いたいのですけれども、財源配分を児童相談所の設置に関連して見直すことについては、昨年調整があって、次回は令和4年度、2022年度に改めて協議することになっていると思います。区側としては、来年度の協議に向けて考え方を整理していく必要もあると思うのですけれども、現在はどのような状況かをお聞きします。

 

(財政課長)

協議につきましては、23区の意見を集約して都と協議をするという状況がありまして、現在22区、練馬区以外のところでは、児童相談所の設置ということが前提としていることが多くいる所がありますので、そういった経費の算定というところが、今は主眼になってしまっている状況です。

 

区としては、そういった協議の中で、そういった協議自体を止めたり、妨害したりすることはもちろんしていませんけれども、そういった経費を算定されるのであれば、練馬区として取り組んでいる経費も算定されるべきというところは、現在も、これまでも言っているところですので、今後、令和4年度に向けてとは言わず、区側としては、いつでも提案できるように現状分析等を進めていますので、その中で練馬区としては必要なことを主張していきたいと考えています。

 

(かとうぎ桜子)

今のお話だと、22区が児童相談所設置の方針であるということを前提に、検討が進められているということですけれども、今の段階だと、練馬区の連携拠点、サテライトオフィスの部分については、23区の検討の中では反映されていない状況なのでしょうか。

 

(財政課長)

そうですね。練馬区の提案しているモデルは、現に取り組んでいるモデルについての算定ということで提案の中には盛り込まれている状況ではありません。

 

とはいえ、何度も言いますけれども、区としては、そういった経費も、ちゃんとそれは求めていきますし、今後、この算定がされた段階には、標準的な算定という形になってくれば、練馬区についても、その財調算定に基づいた算定をなされるということもありますので、そういった算定状況の額と比べながら、練馬区の実態と照らし合わせて、また判断していく必要もあるかと考えています。

 

(かとうぎ桜子)

東京都の児童相談所の体制等検討会の資料を見ると、人材確保の観点から、なかなか児童相談所を設置する予定が当初より遅れているという自治体もあるようですし、サテライトオフィスの設置を考える自治体も、ほかにもあるようですから、それぞれの自治体の状況だとか、それぞれの自治体の工夫に応じた児童相談体制について、財政面でも反映されるような働きかけが必要になると思いますので、ぜひ、練馬区としての意見が反映されるように、進めていっていただけたらと思います。

 

時間がなくなりましたので、これで終わります。