コロナの状況下で介護関係の会議はどうなっているのか。

地域包括ケア会議は、民生委員さんなど地域の方も参加しており、インターネット環境が様々なためなかなか難しいようですが、介護認定審査会についてはオンライン化の効果も見えているということです。質疑時間が短いので2回にわたって取り上げた、その内容をご紹介します。

介護認定審査会は、専門職が集まって要介護認定の審査をするのですが、もともと専門職が集まるには日程調整等、苦労があったと思います。コロナによるオンライン化を機に、柔軟な対応ができる体制整備が進めばと思います。

 

(10月2日 決算特別委員会 介護保険会計の質疑)

(かとうぎ桜子)

介護認定審査会経費について伺います。

コロナウイルスの状況の中で、認定審査会はどのように実施しているのかを伺います。

 

(介護保険課長)

介護認定審査会は原則として認定申請から30日以内に認定結果を出さなければならないことから、この間も開催を継続してまいりました。回数についてもコンスタントに通常どおり開催しております。

開催方法は、5月までは感染対策をしっかり行いながら、区役所会議室で審査会委員に集まっていただき、会議を開催しておりました。4月に区でも外部の会議におけるウェブ会議システムへの利用を認める通知が出されたことを受け、ウェブ会議システムの一つであるスカイプを使用した会議の開催の準備を進め、6月からウェブ会議を開催しております。6月以降の開催数の半数がウェブ会議です。

 

(かとうぎ桜子)

やってみての状況なども聞きたかったのですが、またの機会にしたいと思います。

 

(10月9日 決算特別委員会 全款補充質疑)

(かとうぎ桜子)

介護認定審査会経費について伺います。

介護保険の会計の質疑の際に、介護保険認定審査会は6月以降、開催の約半数がウェブ会議になっているとお聞きしました。遠隔での実施が確立しつつあるということかと思いますが、実施してよかった点、また課題などがあればお聞きしたいのが1点目の質問です。

そして、今後についてですが、遠隔での実施はコロナの終息が見られるまでのものと考えるのか、あるいは継続していく、現在約半数であるものがもっと増えるようにしていくなど、どのような方針で取り組んでいくのかお聞きします。

 

(介護保険課長)

まず、ウェブでやったメリットです。何よりも審査会委員の方が会議のために移動する時間が不要であること。また、新型コロナウイルス感染症のリスクが低くなることです。

ウェブ会議でやっている点の課題です。現在のやり方ですと、委員の合議はできますが、事前に審査会資料の送付が必要であり、資料を送付した分しか審査ができません。認定審査会では、認定調査票と主治医意見書の内容を基に審査を行っていますが、認定調査の項目は74項目あり、特記事項も記載されているため、委員の皆様の手元に資料がないと審査することが難しい状況です。これまで会議体を開いての審査会でも事前に資料は送付しておりましたが、病状等から緊急に介護を要する状態の方からの申請については、資料を席上配布し、その場で内容を確認してもらうことが必要な場合への対応が可能でした。

課題としては、審査の資料の提供方法を含めた対応もこれから検討しなければいけない点があると思っております。

 

次に、今後のウェブ会議の活用の方向性です。当然、現在は新型コロナウイルス感染症の終息の目途が立っていないので、引き続き活用していきますが、それだけでなく、終息後も高齢者が増えることで要介護認定の申請も増えることが見込まれております。介護認定審査会の委員の方は、医師、薬剤師、介護職等、多忙な方が多いので、会議に集まっていただく時間を短縮できるウエブ会議の活用により、審査会の開催を効率的に行っていきたいと考えております。

現在、区のウェブ会議の利用に関する通知は当面の間の措置とされていることから、区全体の今後の対応の方向も踏まえながら活用を検討していきたいと考えております。

 

(かとうぎ桜子)

専門職の方々が集まる難しさは以前からあったのではないと思うのですけれども、これを機に、関わる専門職の方が活動しやすい体制を作って、柔軟な運営と臨機応変な対応ができるよう、工夫していっていただけたらと思います。