10月7日の決算特別委員会、こども家庭費では、緊急事態宣言時に児童館も休館せざるを得なかったとき、児童館職員が学童クラブで交流するという活動があったそうなので、それを取り上げました。

 

(かとうぎ桜子)

学童クラブ維持運営費について伺います。

3月から学校が休校になり、学童クラブは朝からの対応が必要になる期間が長く続きましたが、今、改めて振り返ってみたときに、職員の確保についての課題や、また現場で困っていること、どんなことがあったのか、改めて伺いたいと思います。

 

(子育て支援課長)

3月に、まず学校が3月2日からお休みになりまして、急遽、朝からの一日保育になりました。当初は、当然、学校があるものという前提で運営をしていたものですから、明日から、もうすぐにでも一日保育をやらなければいけないということで、直営の職員のほか、委託先の事業者にとっても、とにかくシフトを変えて朝から子どもたちを受け入れなければならないということで、バタバタしたというところはございました。ただ、人員の体制については比較的早く体制を整えることができましたので、シフトを長くずらすというのでしょうか、朝から通常よりも早く入ってもらって、それで通常であればフルに入っている時間が、少し薄くはなるけれども、早めに朝から対応するという形で対応できたかと思っております。

その時に、結構いろいろな事業者であったり、区の直営の職員であったり、苦労したのは、衛生用品が手に入らないというところで、特にアルコールであったりとか、ハンドソープであったりとか、そういったものが品薄になった時期がございましたので、マスクも初めですけれども、いろいろなところから調達をしたり、ご寄付を頂いたりということで、そちら、人員体制とともに衛生用品について、かなり苦労したという点はございました。

 

(かとうぎ桜子)

この期間、学童クラブには児童館の職員を派遣することもあったとお聞きしたのですが、どのような状況だったのか。また、それについて、現場からの声を聞いていれば、お聞かせください。

 

(子育て支援課長)

児童館につきましては、23区の中では、かなり最後の方まで児童館開館という形で頑張ってまいりましたけれども、緊急事態宣言になって三密を避ける必要があるということと、空いているところに、どうしても子どもが集まるということで、練馬区以外の周辺のところからも子どもたちが集まっているということがあって、少し三密を避けることが厳しいということで、4月6日から休館させていただきました。

その間、では児童館の職員どうするかということで、研修も兼ねてということで、直営ではない、委託であったり、民設であったり、そういった学童クラブの方にも研修派遣という形で、様々なところに足を運ばせました。その中で、自分たちの勉強ということもありますけれども、児童館の職員が、日頃、児童館の中でいろいろ培ってきたノウハウもお伝えすることができまして、後々、いろいろ学童クラブの方からお声を頂いた中では、なかなかコロナのことがあって、いつもと同じメンバーで距離を取って遊ぶ中で、なかなか変化がない、そういった中で、児童館の職員が行った時に新しい遊びを教えてもらえたということで、大変喜んでいただいたということを、保護者の方からも直接お聞きしましたし、運営する側からも、感謝の言葉をいただいたところです。

 

(かとうぎ桜子)

児童館、休館せざるを得なかった時期があったことや、学童の緊急対応が長く求められたことなど、コロナ禍において困難もあったと思いますけれども、その中でも、そのときどきで、子どもの福祉の向上のために工夫されてこられたのだと思います。まだまだ収束の見通しが立たない中で、今後、同様の状況が起こることも想定することが必要だと思いますが、こうした今後の活動にも生かせる取組は、ぜひまた工夫していっていただけたらと思います。