谷原フレンドという区の障害者通所施設で、夕方の入浴支援をしているのですが、12歳から利用できたものが今年度から15歳からになったそう。利用がほとんどなかったからのようですが、潜在化したニーズはあったのではないか。わざわざ対象を絞らなくてもいいじゃないか、ということで質問しました。

 

(かとうぎ桜子)

谷原フレンドで実施されている夕焼けふれあい事業について伺います。この事業は2008年度から実施されており、今まで12歳以上の年齢を利用対象にしてきたということですが、今年度からは対象年齢が15歳以上になったと聞きました。対象年齢を変更すれば対象者は絞られてしまうわけですが、まずなぜこのような変更をしたのか、理由をお聞きします。

障害児向けの支援は放課後等デイサービスが充実してきているとはいえ、車いすユーザーの子が利用できる事業所は少なく、また、谷原フレンドの入浴を利用したいというニーズもあるようです。

夕焼けふれあい事業は今まで児童の利用があまり多くなかったようではありますが、事業の存在自体知らなかったこともあるのではないかと思います。障害のある人が地域で暮らすための多様な支援の可能性を探るためには、今回のように対象を絞る前に利用対象者へのニーズの確認をすべきだったと考えます。今からでも、障害児の放課後支援のニーズの把握をしてほしいと思いますが、区の考えをお聞きします。

 

 

(福祉部長)

谷原フレンドについては、本年4月、障害者の高齢化等を踏まえた日中活動の充実を図るため、障害者地域活動支援センター事業から生活介護および日中一時支援事業へ機能を転換するとともに、定員を15名から20名に拡大しました。

夕方に実施する入浴サービスでは障害児の利用はなく、過去3年間でも、障害児の利用は1人であったことから、利用対象年齢を12歳から15歳以上に見直しました。障害児の放課後支援ニーズについては、障害者基礎調査や福祉事務所の相談窓口等で把握しています。重度障害児の療育や家族の負担軽減などが求められていると認識しており、次期障害者計画を策定する中で取組を検討してまいります。