決算の質疑の準備に追われて、間があいてしまいましたが、一般質問の報告の続きです。特養のこと。

待機中の状況について、多くが他の施設等を利用しているという実態は、ふむふむなるほどですが、ショートステイを利用していない在宅の待機者は36%いるということになりますね。そこは個々によって状況が違うのでその人に合わせた対応をしているということだと思いますが、より一層分析していかれると良いなと思いました。

 

(かとうぎ桜子)

特別養護老人ホームについて伺います。

高齢者基礎調査では、特別養護老人ホームに入所を希望している方の中で約40%の方が多床室型の特別養護老人ホームを希望しています。要因としては費用面が大きいのではないかと考えられます。また、ユニット型でも多床室型でもどちらでもいいという方は約13%で、これはいずれにしろ早く入所できればという思いがあるのではないかと推測できます。

一方で国は特別養護老人ホームの7割をユニット型にしようという考えのもとで施策を進めています。

実際に特別養護老人ホームを利用したい人のニーズと、国の施策の方向性は必ずしも同じ方向を向いているといえないのではないかと感じますが、区としては今後の区内特養のあり方をどのように考えるのかをお聞きします。

 

また、高齢者基礎調査では、特養待機者の中で過去1年間にショートステイを利用していない人が約5割となっています。

特養に申し込んだ理由の上位に家族の疲れがあるにもかかわらず、約半数が待機中にショートステイを利用していない理由を区としてどのように分析しているかを伺います。

ショートステイを利用することで、家族の介護疲れの軽減のみならず、実際に施設に入所した時の生活がイメージでき、特養の入所の順番が回ってきたときに本当に入るのか、もうしばらく在宅を継続するのかという決定の役にも立つはずなので、本当のニーズと支援がマッチングできるようにするためにも、積極的にショートステイの活用は促していくべきではないかと考えるのですが、区の考えをお聞きします。

 

(高齢者施策担当部長)

特別養護老人ホームの整備についてです。

区内特別養護老人ホームの入所定員は2,245床で利用率は97%です。従来型多床室は1,146床、ユニット型は1,099床で49%を占めています。ユニット型施設は、在宅に近い居住環境を提供するものです。国は、令和7年には、特別養護老人ホームの入社定員に占めるユニット型施設の割合を70%以上とするよう都道府県に求めています。

区はユニット型の施設整備を基本とし、従来型多床室についても、公有地を活用し整備します。

 

次に、特別養護老人ホーム入所待機者のショートステイについてです。

高齢者基礎調査では、待機者のうち、68%の方が医療機関や入所施設等で生活しています。自宅で生活されている方は32%です。自宅で生活されている方の64%がショートステイを利用しています。特別養護老人ホームの待機者はほぼ、全員が介護度3以上の方であり、個々のニーズに対応したサービスが利用できるよう、ケアマネジャーや地域包括支援センター等で対応しています。