2月27日の教育費ではもうひとつ、学校のICT化について質問しました。

2020年度から、タブレットの配備を進めていくとのこと。この質疑をしたころにはまだ学校の休校という事態が考えられていなかった(というか、この質疑のあった日の晩に国が突然、休校を要請したんですよね。)ですが、今の状況を見るとICTの活用は今回のような緊急時の対応という意味でも重要になってきますね。

ただ、通常の学校運営を考えた時には、教員がもともと業務量が多く、おそらくICTの活用のスキルも人によってまちまちでしょう。

まず、日々の授業の計画を立てなくてはならないという基本がある上にそこにICTを入れていくことで、過重労働にならないか…ICT支援員との役割分担が明確であることが重要であると思います。

質疑の時間があまりありませんでしたが、事前にヒアリングした時、担当課長は「困っているという意見なんてひとつもない、どの学校からも支援員をつけてくれて良かったよかったという喜びの声しかない」と言ってました。

…そんなわけないでしょ、というのが素朴な感想。

それは、この事業に特に課題があるという意味ではありません。この事業のことだけではなく、どんな事業だって、スタートさせてはじめから何の問題もなく順風満帆にいくわけなんてないでしょう。どんなことだって、課題を解決して安定した運営ができるようになるには2~5年くらいかかって当然だと思います。それを、「喜びの声しかない」という説明をされると、課題は見ないようにしているとしか思えなくなってしまう。課題があることは別に悪いことではないし、現場の声を取り入れて改善していくことこそが必要なことなのではないでしょうか。

 

(かとうぎ桜子)

学校情報化推進経費について伺います。

学校のICT環境の整備として、今年度は大型ディスプレイ等の配備、来年度からはタブレットの配備を進めるということです。ICT支援員が月4回、教員の支援をしているということですが、教員にとって過度な負担とならない形で授業の中にICTを有効活用できる仕組みが必要だと思います。

現在、ICT支援員と教員との打ち合わせなどは、具体的にどのように時間を取って、どのような形で進めているのかをお聞きします。

 

(学務課長)

ICT支援員は、今、委員からもございましたように、月に4回、学校に通っていて、その学校の現場で、例えば機器の活用支援や教材づくりの後方支援、またホームページの更新や、さまざまなことをやっているところです。

今は週に1回、半日程度、支援員が行っておりますので、その場で先生方は、では支援員がこの日に来るからこれを聞こうといった形で、さまざまな質問等に対応していると聞いてございます。

また、急遽の質問であれば、ヘルプデスクも別に設けてございますので、急ぎの質問はそういった対応をしているところです。

今後もICT支援員をしっかり配備することによりまして、教員を後方支援してまいりたいと考えております。