2月27日の教育費の質疑の際には、まず、障害のある子の教育についての広報のことを質問しました。詳細は以下の質疑を見ていただけたらと思いますが、保育園、幼稚園等で配布されている教育だよりでの障害児教育の広報が少ないというご意見をいただきました。ご意見をくださったのは障害のある子の保護者ですが、教育だよりに載らないものは代わりにホームページを見ればいいとか、そういう話ではないのだと思います。教育について保護者や地域が知る機会である教育だよりに、障害児教育のことが除外されている感じがすることが問題なのだと思います。

それを「ちゃんとやってますと当該の保護者には伝えてください」と、意見をくれた人個人の問題のように答弁するのは、感じ悪い答弁だなと思いました。わざとでしょうね。わざと論点をすり替えた答弁をしてるんでしょう。いつも思うけど、論点すり替えてその場の質疑を乗り切れればいいやみたいなやり方、ほんとやめてほしい。

個人的な問題ではなくて、障害のある子の教育について地域でどう取り組んでいくかという問題として、真摯に捉えてほしいと思います。

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(かとうぎ桜子)

教育広報関係経費について伺います。

教育だよりについてなのですが、これは誰に対する情報発信を目的にしているもので、どこで配布されているのかを改めてお聞きします。

 

(教育総務課長)

教育だよりについては、年4回発行しておりまして、各回7万2,700部でございます。区立小中学校の児童・生徒、保護者、それと区立・私立の幼稚園、保育園の3歳から5歳の保護者、その他区図書館等で一般区民に配布しています。

 

(かとうぎ桜子)

この1年ほどの教育だよりの内容を見直したところ、防犯、防災、行事の紹介や小中一貫教育について、各学校での取り組みや学校応援団、保育園のことやねりっこクラブのことなど、教育や子どもにかかわるさまざまな活動の紹介がされていますが、特別支援教育に関する記載がほとんど見られません。このことについてお考えがあればお聞きします。

 

(教育総務課長)

特別支援に関する記載です。最近でも平成31年4月号で練馬東小学校の特別支援学級での研究発表について、また平成30年4月号で特別支援学校の紹介記事を掲載しています。

 

(かとうぎ桜子)

先日、障害のあるお子さんがいらっしゃるお母さんからご相談をいただきました。今、保育園に通っていて、今度小学校に入学するということでした。特別支援学級に入ろうと考えている。学校のことが知りたくて、いつも保育園で配布される教育だよりを見ているけれども、ほとんど特別支援学級の活動内容が書いていないので、とても悲しいとおっしゃっていました。これは特別支援教育の取り組みについて、情報が得られないことに困っているのはもちろんだと思うのですが、保育園でもらう情報に支援級の存在が除外されているようにお感じになってしまったのかなと思いました。

現在、特別支援教育にかかわる情報発信は、どのように実施されているのかを伺いたいのが1点です。

そして、教育だよりにおいても、特別支援学級等の日常の取り組みがもっとわかりやすい、発信の工夫をしていただきたいと思いますが、お考えをお聞きします。

 

(教育総務課長)

先ほど申し上げたように、教育だよりにおいても、特別支援に関する掲載をしておりますので、委員にご相談のあった保護者の方には、その旨、お伝えいただければと思います。

特別支援に関する情報発信の方法でございますけれども、特別支援も含めて、個々の授業の紹介や相談先については、区報やホームページでご案内をしているところでございます。教育だよりにつきましては、教育委員を写真で紹介したり、教育委員会はどんなことをやっているのか、学校や幼稚園、保育園の活動紹介、外国語活動等、新しい教育内容について掲載し、練馬の教育について知ってもらうことを主眼としています。

また、教育だよりは、そもそもあらゆる授業を掲載するものではございません。引き続き、保護者をはじめ、多くの方に親しみやすく読んでもらえる紙面にしてまいりたいと思っております。

 

(かとうぎ桜子)

教育だよりに載せたい内容がいろいろあって、紙面の都合で載せられないものもたくさんあるのだと思いますけれども、ただ先ほど紹介していただいたものでも、そんなに数が多く、日常的な様子がわかるほどの情報が載っているとは思えないというところはあるだろうと思います。障害のある子と、そのご家族に対して必要な情報をわかりやすくお伝えしていくことはもちろんなのですが、障害のない人、地域で暮らしている方々に障害のある子の教育について情報発信するという意味でも、特別支援教育の取り組みについての広報の工夫はしていただきたいと申し上げておきます。