2月21日の産業経済費の質疑の際には、観光施策について質問しました。

観光の際、例えばだれでもトイレの場所だとか、スロープの有無といったバリアフリー情報がわかりやすいようにする取り組みは広がってきていますが、練馬区が観光施策に取り組む中ではさらに一歩進めて、障害のある人が主体的に練馬区の魅力を発信するような参画の取り組みを進めるべきではないかという内容です。

「障害のある人がただ配慮を受けるだけの存在なのではなくて、主体的に活動できる場が必要では」と質問したら、「これからも配慮を進めていきます」という答弁が返ってきてびっくりがっかりしましたが…。こういう答弁を聞いていると、練馬区はユニバーサルデザインの取り組みやイベントなどいろいろやり始めているけれど、結局福祉の部署の範囲を超えてないのかなと思います。徐々に全庁的な取り組みになると良いなと思います。

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(かとうぎ桜子)

観光振興経費、産業振興公社費について伺います。

観光に関する施策として、区内を楽しんでいただくためのマップの発行やイベントなどをやっていると思いますが、そうした観光の取り組みの中で、障害のある人や高齢の人なども一緒に楽しめるような観点で、観光の情報発信などを実施し他者があるかをお聞きします。

 

(商工観光課長)

観光イベント等の実施に当たりましては、障害のある方、また高齢者を限定したものではなく、基本的にはどなたでも楽しんで参加できるように対応を行っております。例えば花火フェスタにおきましては、障害者用の観覧スペースを設けて、障害の方にも楽しんでいただいたり、練馬まつりにおきましては、会場内の段差の緩和、ステージ前の車いす用観覧場所の設置、お休みどころの設置など、障害の方また高齢の方も安心して楽しめるイベントとなるように取り組んでおります。

 

(かとうぎ桜子)

例えば、お花見マップなどの観光情報の中に、車いすで行かれる場所があるかどうか、だれでもトイレがあるかどうかといったような、障害のある人への配慮がある点、障害のある人が楽しめる視点があるといいのではないかと考えます。

それから、障害のある人の視点から練馬の魅力を伝える取り組みもできるのではないかと思います。

ほかの地域だと、障害のある人自身がその地域の観光スポットを案内するといったイベントの企画の例もあります。

障害のある人が、配慮が必要なところとか支援される側というだけで存在するのではなくて、一緒にまちを楽しむという観点を持って、観光政策にもユニバーサルデザインの視点を取り入れていただきたいと思うのですけれども、考えをお聞きします。

 

(商工観光課長)

先ほども申し上げましたが、観光事業の実施に当たりましては、障害者、高齢者の方にも楽しめるように一定の配慮を行っているところでございます。

一方、経度、また重度障害の方もいれば、小さなお子様、また高齢者など、様々な方がいらっしゃいます。

そのようなすべての方に対して観光情報を適切に発信し、観光事業をもっと楽しんでいただくには、やはり更なる工夫が必要ではないかと考えます。

引き続き、福祉部をはじめ関係部署とも連携を図りながら、可能な限りの対応を図ってまいります。

 

(かとうぎ桜子)

区内の観光で楽しむということを通じて、障害のある人や障害のない人、ある人、みんなが出会える機会としても活用できるような取り組みを、ぜひ進めていっていただきたいと思います。