ブログの更新の間があいてしまいました。

財政調整・財政計画の際にもうひとつ質問した減収補填対策については、時間切れで本当に少しになってしまったので、また次の機会にまとまった内容をしっかり質問した上でご紹介したいと思います。

 

2月19日の議会費・総務費の質疑の際には、2020年度から始まる第5次男女共同参画について質問しました。

計画にはいくつかの課題がありますが、質問時間の関係でこの日は、セクシュアルマイノリティのことについてテーマを絞りました。

新しい計画にパートナーシップ制度についてまったく触れられていないこと、またセクシュアルマイノリティに関するその他の新たな施策についても記載がないからどう取り組むのかという点。それに対して、計画に明文化はされていないが、検討を進めるという答弁があったのですが、明文化されていない以上、どのように進捗管理をするのかか課題であると指摘しました。

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(かとうぎ桜子)

男女共同参画施策経費に関連して、現在素案が示されている第5次男女共同参画計画について伺います。

まず、パートナーシップ制度とセクシャルマイノリティーに関する施策について、伺いたいと思います。

パートナーシップ制度については、男女共同参画推進懇談会からの提言でも取り上げられていましたが、昨年の秋に示された計画素案のたたき台の中では触れられないままであることについて、決算特別委員会のときにも課題として指摘いたしました。

今、示されている素案にもパートナーシップ制度については記載がありませんが、この点はどのように整理されたのかを、まず伺います。

 

(人権・男女共同参画)

最近ではヘイトスピーチですとか、LGBT等、さまざまな人権課題が顕在化してきている状況がございます。

そうしたことから、素案の中では総合的な施策研究ということで位置づけて、その中で国や東京都、他自治体の動向を注視し、調査・研究を行い、検討していくとしているところで、その中の一つの課題と考えています。

 

(かとうぎ桜子)

パートナーシップ制度という具体的なことは書いていないけれども、今後の検討課題として念頭に置いているということかと思います。

ほかのセクシャルマイノリティーに関する施策のことも伺いたいと思います。

第5次の素案における施策としてセクシュアルマイノリティーに関することは、主に相談と啓発の2点だと思います。これは記載だけ見ると、第4次の計画の取り組みと変わらないように感じます。

第4次の計画の取り組みをどう評価して、それを踏まえて第5次計画でどのように発展させていくお考えなのかをお聞きします。

 

(人権・男女共同参画課長)

第4次計画は、LGBTの方を対象とした窓口を設置するということで、平成29年に設置しています。

徐々に相談件数は増えている状況ではございますが、昨年度は33件で、今現在1月まで25件のご相談ということで、それほど急激にはまだ伸びていない状況がございます。この相談窓口の経過も見ていきたいところです。

第5次計画の素案には、基本理念として、性別はもちろん、国籍、年齢、職業、働き方、価値観など、人と人との違いを認め合い、暮らし、仕事、地域における多様な活動への参画、みずからの希望に添った生き方を誰もが選択できる、全ての人が輝くまちというものを基本理念としてうたっております。

そうした観点から、第4次計画に引き続きまして、区民や事業者の皆様の理解促進が重要であるという観点から、第5次計画におきましても取り組みを進めていきたいという考え方から記載しています。

 

(かとうぎ桜子)

第4次計画で取り組んできたところにも、まだ課題がある。そこに取り組んでいくということだと思います。

それ以外に、今後の検討課題としてお考えになっていることはあるのでしょうか。

 

(人権・男女共同参画課長)

今現在でも相談窓口の設置、それから区立施設などでのだれでもトイレの設置など、ハード面でも取り組んでいるところがございます。

また、個別の具体的な施策に関しましては、東京都が性的思考にかかわる基本計画というものを策定し、具体的な施策に取り組んでいくところが示されています。

その中の具体的取り組みのところで、連携ができるもの、区として検討が進められるもの、検討していかなければいけない取り組みなども含めまして、冒頭申し上げました総合的な施策研究の中で検討していく考えです。

 

(かとうぎ桜子)

計画の中に明文化されていない課題については、総合的な施策研究というところでまとめて、これから検討していく部分もあると思います。

明文化されていない状態だと、数年後の施策に引き継がれるのだろうかという点が気になる点です。

組織として男女共同参画計画にかかわる課題を、将来に引き継ぐ仕組みをどのように考えているのか、お聞きします。

 

(人権・男女共同参画課長)

素案の中でも具体的に示しているものと、方向性として記載しているものもございます。

この具体的取り組みにつきましては、庁内の会議体であります男女共同参画施策推進会議で進捗管理を行っています。

また、男女共同参画推進懇談会、学識経験者、区民の方も含めた懇談会にも報告して、進捗を図っていくところです。

 

(かとうぎ桜子)

施策が着実に進んでいくように、将来につながるような仕組みをしっかりとつくって、取り組んでいただければと思います。