9月24日の都市整備費の質疑では、暮らす人がすごしやすい道づくり、まちづくりについて取り上げました。

私の住まいと、私が活動しているウイズタイムハウスは、同じ大泉学園町4丁目にあるのですが、ちょうど大江戸線延伸と、その地上部に作る予定の230号線のすぐ近くです。大泉学園町の、特に関越より北側の地域は、大泉学園通りから東西に碁盤上の街並みになっていて、バスの停留所からもかなり歩く場所もある地域です。交通は不便だけどみどりが多くてまちも静かで暮らしやすい地域だと思っているのですが、でも案外、車の通りが激しくて危険を感じることも多いのです。実は私もこの春に事故の被害に遭いまして…。

(ちなみに事故が起こった日は区議選の直前であわただしい時期だった上に私の誕生日という、踏んだり蹴ったりな感じだったので、そこで見えてきた課題をこうして生かす機会でも設けなければやってられないなと 苦笑)

 

この地域のみならず、住宅地域の道路は、そこで暮らす人がゆったり歩き、時に立ち止まったりおしゃべりしたり休憩したり、そういう、「そこにとどまり過ごす」という視点からのまちづくりが必要なのではないかとしみじみ思い、とりあげました。

 

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(かとうぎ桜子)

地域まちづくり推進経費(2)補助230号線沿線まちづくり事業推進経費に関連して伺います。

まず230号線沿道まちづくりの中でも、大泉学園町地域のまちづくりの検討状況を伺います。

 

(大江戸線延伸推進課長)

大泉学園町地区のまちづくりは、平成28年度(2016年度)に現在のまちづくり協議会を設置いたしました。

これまでに、計15回の協議会を実施いたしまして、大泉学園町地区の目指す街の将来像を共有し、その実現に向け地区計画を想定し、個々のルールづくりについて話し合いを重ねてまいりました。

現在は、協議会でご議論いただきました内容を取りまとめまして、アンケート調査を通じて地域の方々の意見を募るとともに、地区施設として位置付ける予定の道路沿道の地権者との合意形成を進めております。

今後も、地域の皆様のご意見をいただきながら、早期に地区計画を策定していきたいと考えてございます。

 

(かとうぎ桜子)

検討されている大泉学園町の地区計画で、地区内の生活道路の幅員を6メートル確保したり、十字路の隅切りをするルールを定めるために、沿道の住民の皆さんに協力を求める個別説明を行ったということですが、その趣旨や今後の進め方について伺います。

 

(大江戸線延伸推進課長)

大泉学園町地区につきましては、かつての耕地整理によります碁盤の目のように整備された区画である一方で、生活道路の幅員が十分でないことによります消防活動困難区域の存在、また交差点部に隅切りがないことによります見通しの悪さ、こういったことが課題となっております。

現在、検討を進めている地区計画では、生活道路の中でも、主要な道路の沿道におきまして、建て替えなどの際に建築物を後退するルールを設けまして、将来に向けた道路幅員や隅切りの確保を目指しております。

道路の幅員につきましては、安全な通行と円滑な消防活動が行えるとされる幅員である6メートルとしたものです。

また、隅切りにつきまして、交差点部に置けます見通しの確保、円滑な通行を目的としているものでございます。

引き続き関係する権利者と丁寧な合意形成を進めてまいります。

 

(かとうぎ桜子)

今、ご説明がありましたけれども、大泉学園町の地域は、学園通りから東西に碁盤上に一方通行の道路が通っていると思います。

大通りからちょっと入りますので、登下校中の小中学生が立ち止まっておしゃべりをしていたり、高齢の方がお散歩をされていたり、犬の散歩をしている方も多くいらっしゃいます。

また、福祉施設が多かったり医療機関もありますので、通所施設に向かう障害のある人が歩く姿などもよく見かけます。

ただ、実はまっすぐな一方通行の道をかなり飛ばして走る車も多くて、速度を守って走っていると、後ろの車にあおられたという話も耳にしたりしまして、この道を歩くのには、車の接触の危険を感じることも多いと思います。

十字路で車同士がぶつかるとか、車がガードレールにぶつかるといった事故も時折起きているようです。

私も、大泉学園町の地域で福祉の活動を最近やっているのですけれども、今年の春に私の活動しているところに車が2台突っ込んでくる事故の被害に遭いまして。恐らく一時停止を無視して走ってきた車がぶつかったのだろうと思います。もし、人が歩いていたら大変な事故になっただろうなと感じています。

 

 

 

(ちなみにこんな事故でした。2台が十字路で出会い頭にぶつかって敷地に突っ込んでいます。カーブミラーや手すりもなぎ倒しました。誰も歩いていなかったのが不幸中の幸い。ちょっと時間がずれれば、下校中のこどもや、作業所から帰る障害のある人が歩いていてもおかしくない場所なので。本当に人がいなくて良かった。)

 


 

先ほどのご説明では、消防の観点とか、通行の観点で生活道路の拡幅をすすめるということでしたが、車両の通りやすさということだけでは不十分であると思います。もっと歩く人の視点に立ったまちづくりが求められるのではないかと思っています。

例えば、歩いている途中で座って休める場所があったり、ちょっと立ち止まり、おしゃべりしたり、休憩できるスペースが道のところどころにあるとか、十字路付近だけではなくて、車がスピードを出し過ぎない工夫をするなど、さらに必要ではないかと思います。

そういった車に不安を感じずに町の中を歩くことができれば、もっとたくさん人がまちにでて、ゆっくり豊かに過ごせるのではないと思いますし、暮らす人が目的地に向かうだけではなくて、そこにとどまることができるということが、これからの高齢者が増える中ではなおさら求められるのではないかと思います。

今後のまちづくりについて、区の考えをお聞きしたいということが1点目の質問です。

そして、2点目として、当面の安全対策を短期的な観点で考える必要もあると思いますが、その点についてもお聞かせください。

 

(大江戸線延伸推進課長)

まず、短期的な取り組みについてですが、区道の安全対策につきまして、ガードパイプや白線の設置等、ハード対策のついては既に実施をしています。

そもそも当該地区におきましては、都市の骨格となります都市計画道路が整備でありまして、先ほども申し上げましたが、幅員が十分でない生活道路に通過車両が流入するなど、道路の機能分担が図られていないという状況が見受けられます。

当該地区では、大江戸線の延伸の導入空間となります補助230号線の整備を都が進めています。都市計画道路の整備に合わせまして、道路の機能分担を適切に図るとともに、生活道路におきましては交差点部における見通しの確保などを進め、安心して歩きやすい道路環境を創出してまいります。