予算特別委員会の2月25日こども家庭費、2月28日全款補充質疑で、児童相談体制について質問しました。両方ともこの質疑の前に別のテーマもとりあげて、特に28日のほうは時間切れになってしまい、十分答弁が得られず残念でした。選挙を経て議員を続けることができていれば、続きを質問する機会を持てたらと思います。

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(2月25日)

〈かとうぎ桜子〉

子ども家庭支援センター維持運営費に関連して伺います。

23区における児童相談所の設置について、今までも議会でも議論されてきたかと思います。

23区と一口に言っても、さまざまな規模の区があり、区での児童相談所設置によって、本当に子どもや家庭への支援が改善するのかという観点で検証していくことが大切だと思います。

23区全体を見れば、必ずしも児童相談所の設置が適さない規模の自治体もあると思いますので、その点、慎重な検討が必要と思いますけれども、ただ、一方で、練馬区の場合、人口規模という面で見れば、中核市であるとか、比較的小規模な政令指定都市で同程度の規模のところもあると思います。

そうした既に児童相談所の設置がされている練馬区と同程度の規模の自治体と比較してみたときに、改めて練馬区への児童相談所の設置にどのような課題があるのか、お聞かせください。

 

〈練馬子ども家庭支援センター所長〉

児童相談所の業務は、基本的に広域行政です。

区が児童相談所を仮に設置したとしても、広域的な業務をなくすことはできません。

区の児童相談所設置を政令市と比較するのであれば、23区全体と比較すべきと考えます。

生活実態として、東京の生活圏は各区を超えて広がっており、区単位で課題を解決することができないからです。

したがって、このような状況から、区で児童相談所を設置する考えはございません。

 

〈かとうぎ桜子〉

虐待をなくすために必要なことは、支援と介入と両面から考えていかなければいけないと思うのですけれども、子育て支援を通じて虐待を防ぐ、あるいは状況を改善していくという「支援」という側面と、それでもどうしても子どもに危険があるという場合の「介入」というところで役割分担をどうできるのかというところは重要な点かと思います。

地域において取り組むべき点として、親も子も誰かに生活の困りごとを相談できる体制をつくって、暴力が起こりそうなときには数日預かったり、親の環境が落ちつくまでしばらく預かったり、家庭の中の暴力が常態化しないための支援が重要かと思いますけれども、今回の要支援ショートスティの対象の拡大について、どのような考えのもとに実施されるのかお聞きしたいということと、あとは、アクションプランの中で、今後、協力家庭によるショートスティを検討していくということですが、どのよう取り組みを検討しているのかお聞きします。

 

〈練馬子ども家庭支援センター所長〉

現在、要支援ショートスティ事業は2歳から12歳を対象としてございますけれども、産後の子育てがつらいというお声が入ってございますので、ゼロ歳から2歳も追加しているものです。

また、今後、平成32年度からの実施を予定しております協力家庭によるショートスティは、家庭で子どもを預かっていただく新たな事業です。

今後とも、子どもを預かる仕組みをしっかりと整備してまいりたいと考えております。

 

(2月28日)

〈かとうぎ桜子〉

先日、子ども家庭費の質疑の際に、児童相談所の配置の考え方と虐待対応について伺いましたが、今日は児童相談所の役割の一つである愛の手帳の発行の業務について伺いたいと思います。

児童の愛の手帳の発行のための判定などの業務も児童相談所の役割であると思いますが、自分の子どもに障害があると初めてわかった戸惑いの中で、練馬区から少し離れた児童相談所に行って手続をするのが辛かったという保護者の意見を伺いました。

こうした親子への支援、支えという点で、区が果たすべき役割があるのではないかと思うのですけれども、児童相談所との連携強化を掲げる今、愛の手帳に関する業務についても、身近な区で対応できる取り組みを検討すべきではないかと思いますが、お考えをお聞きします。

 

〈障害者施策推進課長〉

十分、連携してまいります。