2月18日の予算特別委員会は、区民費・地域文化費について質問する日でした。

区民との協働に関わる事業について質問しました。

 

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〈かとうぎ桜子〉

仮称パワーアップカレッジねりま準備経費に関して伺います。

パワーアップカレッジの体制を新しくするということで、今まで行われていた地域福祉パワーアップカレッジ、農の学校、防災カレッジに加え、新たにみどりとエコスタイルを加える形で、来年度に体制を整備するということです。

特に、新たにスタートする分野については、専門的な観点から、カリキュラムを検討したり、講師の選定をするなど、進めていく必要があると思います。どのように進めていくか、まず、お考えを伺います。

 

〈協働推進課長〉

具体的な検討は、平成32年(2020年)4月の開校に向け、来年度に具体的に進めてまいる予定です。

新たに立ち上げるみどり、エコスタイルの2分野につきましては、おのおのの所管部署の専門性を生かしながら、また既存の3分野で培ったノウハウを活用しながら進めていきたいと考えています。

 

〈かとうぎ桜子〉

今回、5つの分野を一つのカレッジという形にする方向で進めていくということで、分野を横断するような共通の講義を実施するとか、イベントをやるといったことも考えられるのかなと思います。その点についてはいかがでしょうか。

 

〈協働推進課長〉

例えば、ボランティア入門ですとか、コミュニケーションスキルといった分野にかかわらず、多くの人とかかわりをもちながら活動していくために、必要な要素については、共通講義として開催することも検討しております。

 

〈かとうぎ桜子〉

いろいろな地域活動があって、いろいろな地域の団体がある中で、例えばみどりの活動をしていたり、福祉関係の活動をしていたり、みなさんが地域を良くするための活動をする中で、もっと交流をしていくと、よりよくなる部分もあるのかなと思うことも普段あるものですから、せっかくの機会なので、いろいろな分野に関心のある人同士が交流できるような場もあるといいのかなと思います。その点もぜひご検討いただければと思います。

それで、地域の活動に新しく参加しようと思うと、何かやりたいなと思っても、なかなかハードルが高くて、どこに参加すればいいかわからないという方も多いのかもしれないと思います。受け入れる団体の側からすると、新しい一緒に活動してくれるメンバーが来てくれるといいと思いながら、どうしたらいいのだろうと頭を悩ませている部分もあるかと思います。

団体の人が、どのような思いで、どのような活動をされているのかという、顔の見える関係ができると、参加を初めてするときのハードルも下がる面があるかと思います。

マッチングの仕方については、どのようにお考えかをお聞きします。

 

〈協働推進課長〉

これまで、福祉分野で実施してまいりましたパワーアップカレッジにおきましては、例えば、地域のインターンシップの機会、また、地域活動を実践されている方を講師に招くなどの取り組みをすでにカリキュラムに組み込んでおります。

こうした取り組みを踏まえて、多くの卒業生が、地域の活動に踏み出しやすくなる工夫をしておるところです。

当然ながら、こういった工夫につきましては、リニューアル後も継承していきたいと考えています。

 

〈かとうぎ桜子〉

受け入れる団体の方たちに、カレッジで学んで地域活動に参加するということの目的や意義などをご理解いただくというところも、とても大切なところで、そこがうまく意思疎通ができていないと、ミスマッチが起こってしまうという部分もあるかと思います。

地域の受け入れ団体に対するカレッジを卒業した後の人たちの活躍の場という点で、説明とか、意義の共有というものは、どのように行っていくのでしょうか。

 

〈協働推進課長〉

カレッジを実効性のあるものにしていくためには、卒業後の受け入れ先となる地域で活動する皆様の理解は必要不可欠だと考えております。

先ほどお答えしたインターンシップ、あるいは講師のそのような取り組みは、地域の団体の皆様からとってみれば、カレッジを知っていただける機会、そう思って実際に取り組んでおるところです。

繰り返しになりますが、こういった取り組みは、今後も継続、充実を図ってまいりたいと考えています。

 

〈かとうぎ桜子〉

今まで活動されてこなかった方が、地域の活動に関わるきっかけとして機能していくことができるように、工夫していただけたらと思います。

 

次に、地域おこしプロジェクトについて、伺います。

地域おこしプロジェクトは2017年度から協働の事業として実施されていると思いますが、この2年の取り組みを踏まえてお聞きしたいと思います。

地域にかかわる活動、非営利活動に対しては、民間のものも含めて、さまざまな助成金があるかと思います。

そういう中で、練馬区として地域おこしプロジェクトを行なう意義を改めて確認したいということが1点目です。

そして、団体の選考の仕方や事業評価の仕方についても、お伺いしたいと思います。

 

〈協働推進課長〉

まず、1点目です。

第二次みどりの風吹くまちビジョンでもお示ししたとおり、練馬区を育てていく主役は区民の皆様であると考えております。

地域の課題解決は、区民や団体、そして区がともに知恵を絞る必要があり、これを実効性のあるものとするために、区民の皆様の自由な発想から生まれた協働のアイデアを具現化する、本事業の地域おこしプロジェクトが果たす役割は大きいと考えています。

 

また、2点目です。

事業の選定評価は、区だけで決定するのではなく、民間有識者を踏まえた選定審査会により行っています。

また、選定後も毎年度事業報告会を行ない、事業の実績、成果を確認しながら、翌年度の継続の可否を決定しておるところです。

 

〈かとうぎ桜子〉

区の職員の方が兼務でかかわっていらっしゃるということですが、仕事の調整をどうしているかということや、区役所内で経験を共有する取り組みはどのように行われているか伺います。

 

〈協働推進課長〉

庁内のグループなどを活用し、本部、兼務の双方の職場でスケジュールを共有し、両立ができるよう十分に配慮しているところです。

また、複数の職員を配置することで、組織的なフォローをできる体制を組んでいるところです。

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地域おこしプロジェクトは、助成金を出すだけではなくて、区の職員が一緒に事業を成し遂げていくというのが、他がやっている助成金と違って面白いなぁと、素直にそう思っています。

私が議員じゃなかったら私のやってる団体で応募したいなぁと思うもの。(議員だから諦めているということと、そもそも私の団体はまだ助成金をもらえるだけの力量が育っていないけど…)なので興味津々でこれからを見ていきたいなと思っています。