前回から開始しました、2017年度決算の審査をするために決算特別委員会で発言した内容の報告、2回目です。

9月20日の「総務費」の時には、もうひとつ、性暴力被害者支援について質問しました。私の質問時間は6分間のため、最後は時間切れになってしまいましたが…国の犯罪被害者等基本計画の中でも、性暴力被害者支援については全国にワンストップセンターを作ろうということが書かれています。ワンストップセンターは、被害直後に医療的なケア、法的な支援をしていくために、相談から支援まで一貫してできるセンターです。ちなみに、今回の質疑の答弁の中で出てくる「ナナ」というのは、東京都が民間に委託して24時間実施しているワンストップセンターです。こちら

もちろんそれも大事なのですが、一方で、暴力の被害による影響は残念ながら被害直後だけで終わらないこともあります。被害に遭ったことによる心身の不調に長年苦しめられる人も多くいます。

ワンストップセンターは被害直後への対応が中心なので、長期にわたって苦しんでいる方へのケアはまた別に考えていく必要があります。ですので、区としてできることは、そうした、状況に応じた多様な相談窓口を紹介すること―被害から時間が経っていれば、例えばその人の気持ちをじっくり聞いてくれる電話相談など―が必要であることを指摘しました。また、もうひとつ、時間切れで言いたかったけれど言えなかったのは、(以前にも一般質問でも取り上げたこともあるのですが)、豊島区で性暴力被害者支援のためのアプリを作っています。被害直後に連絡したい、警察や医療機関やワンストップセンター、しばらく時間が経っても相談したい時に連絡できる場所(例えば犯罪被害者支援団体や男女共同参画センター、民間の相談所等)の相談受付時間や連絡先などが調べられるというものです。

アプリを作るとまではいかないまでも、こうした多様な情報提供の工夫をしていくべきであると考えて、質問しました。

 

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〈かとうぎ桜子〉

次に、やはり人権男女共同参画費の関連で、第四次男女共同参画計画に位置づけられているものについて伺います。

計画の中で、あらゆる暴力の防止に関する啓発活動や情報提供をするという記載がありますが、この間、どのような取り組みを行ってきたかを伺います。

 

〈人権・男女共同参画課長〉

あらゆる暴力の防止ということで、例えば、性暴力救援専門のダイヤルナナですとか、さまざまな相談支援機関の情報の提供などの周知、ホームページへの掲載、パネル展示など、さまざまな事業の機械を捉えて啓発に努めてきております。

また、区内大学ですとか、民生委員へ相談カードなどによる啓発を依頼して、周知を図っているところです。

 

〈かとうぎ桜子〉

さまざま行っていただいているということですけれども、相談できる場の選択肢の多様性が必要であるかと思います。

今、犯罪被害者等基本計画の中でも、ワンストップセンターの設置促進が言われていますけれども、やはり直後の対応だけではなくて、長きにわたったメンタル的なケアなども含めて必要ですので、例えば、よりそいホットラインとか、いのちの電話とか、いろいろな取り組みについて選択肢があることを情報提供するような工夫もしていただければと思います。