練馬区議会の第3回定例会が9月7日から行なわれていますが、9月20日から連日決算特別委員会が開かれ、2017年度決算の質疑をしています。私は毎日6分ずつという短い時間ですが、各テーマについて質問しています。

(ちなみに当日その場で思いついて質問するわけじゃなくて事前に資料を集めたり担当者の考えを聞いたりして進めてますので、6分の質問でも準備には何十倍も時間をかけています あせる

 

これから順番に内容を報告していきたいと思います。

 

2018年9月20日(木)「議会費・総務費」の日は、犯罪被害者支援と性暴力被害者支援について質問しました。今回のブログでは犯罪被害者支援についての質問をご紹介します。

 

----------------

〈かとうぎ桜子〉 

人権男女共同参画費に関連して伺います。

犯罪被害者等基本計画に基づいて、市区町村における犯罪被害者支援の相談窓口の設置が進められていますが、まず、練馬区のここ数年の相談状況について伺います。

 

〈人権・男女共同参画課長〉

平成27年、平成28年度とも、生命・身体犯については、同じ数字で13件となっているところです。

平成29年度は、現在、全箇所(注釈※区の窓口の色々な部署)へ調査中です。

 

〈かとうぎ桜子〉

2年ほど前に議会で犯罪被害者支援について質問した際に、2009年度から2014年度までの相談件数を伺ったのですが、その期間については少ない年だと1~2件の相談で、どの年も10件以下という相談件数でした。

今のご説明ですと、ここのところ、わずかながらも相談件数が増加していると思いますが、それは何か要因があるのか、どのように捉えているのかお聞かせください。

 

〈人権・男女共同参画課長〉

区では、平成21年3月に練馬区犯罪被害者等支援基本方針を策定いたしまして、翌年、職員向けに手引きを発行したところです。

窓口での適切な対応と二次的被害の防止に、こういったところで努めてきたところです。

その間、コンプライアンスeラーニングも含めた職員研修を実施してきたところです。

こうした取り組みから、窓口でも職員が相談者の状況を伺う中で、犯罪被害者への配慮や対応ができるようになり、こういったことから数値にあらわれたのではないかと考えているところです。

 

〈かとうぎ桜子〉

人口が多い練馬区では、残念ながら、さまざまな事件に巻き込まれてしまった経験をもつ区民の方も、相当な数いらっしゃいます。

「区勢概要」に、警察の犯罪認知件数が載っていますが、2017年は5,249件ということでした。

犯罪被害に遭われた直後の苦しみだけではなく、過去の被害に長く苦しんでいる方も含めて、生活やメンタル面でのサポートを要する方がいらっしゃいます。

自治体に求められるのは、主にそうした日常の生活を営むうえでのサポートであると思います。今は職員の意識の高まりによって、相談件数が増えているのではないかということで、それはとてもいいことだとは思うのですけれども、ただ一方で、多くの犯罪被害が生じている現実がある中では、相談件数13件という数値は、まだまだ必要な人に必要なサポートが届いていない、あるいは、行政のサポートが受けられる可能性を知らずにいる方もいらっしゃるのでないかと感じるところです。

被害者支援の取り組みをより一層進めていただきたいと思いますが、考えをお聞きします。

 

〈人権・男女共同参画課長〉

犯罪被害者の方々は、犯罪等によりまして、ご自分の生命、身体、財産などの直接的な被害を受けるだけではなくて、捜査とか司法機関、報道等、区の窓口などで不適切な対応を受けた場合など、二次的被害を受けることがございます。

今後、こうした不適切な対応を受けないため、二次的被害を受けないために、区民への啓発は事業を通じて、職員へは本年3月に手引きを改正いたしましたので、こうした手引きの周知、あわせて、eラーニングなどの研修を実施して、窓口での二次的被害の防止に努めるとともに、警察等との連携のほか、区で対応できる支援ですとか、ほかの機関へのご紹介など、適切に行ってまいりたいとかんがえているところです。

 

〈かとうぎ桜子〉

ぜひ対応を進めていっていただければと思います。