時系列的に言うと総務費のほうが先なのですが、総務費の質問が途中で時間切れになり、今週もう一度続きを質問するかもしれないので(それもまた時間切れでできないかもしれないけど…)、総務費は続きも含めて載せることとし、先に2月19日の「区民費・地域文化費・国民健康保険・後期高齢者医療」がテーマの日に質問した内容を載せます。

 

大泉学園町体育館が来年度、改修工事になります。このことは以前も質問しましたが、もし区が直営でやっている施設が改修工事になるならば、働いている公務員は別の部署や施設に異動する形になりますが、今民間委託している施設が増えている中で委託先で雇用されているスタッフの雇用が不安定になることを懸念しています。委託は色々な事業者にしているから、そのスタッフが区内の別の施設に異動するというわけにはいきませんので。

だから、特に委託をしている施設に関しては、現場に与える影響を最小限にすることを考えた計画的な改修をするべきだと考えています。

答弁からはあまり計画性が感じられず、残念です。

 

以下、赤字になっているところにはリンクがはってあります。

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〈かとうぎ桜子〉

地域体育館等維持運営費に関連して伺います。

大泉学園町体育館のアリーナ等の改修をするために、今年度は設計、来年度は工事という予定で進められていると思います。一定期間の休館も必要になるということで、1年前の予算特別委員会のときに、指定管理者との話し合いの状況について質問をしました。

その際には、ふだん体育館でスポーツ指導など、現場に当たられているスタッフの雇用が、休館中にどのようになるかは、指定管理者が責任を持って考えることだし、具体的なことは、今後、年度協定の中で協議するということでした。

来年度から工事が始まるという時期になりましたが、まず、現在の工事に向けての準備の状況、そして、指定管理者との協議の状況について伺います。

 

〈スポーツ振興課長〉

大泉学園町体育館の改修工事に伴う休館については、昨年1月の平成29年度当初予算案の公表と同時に、指定管理者に情報提供を行いまして、その後、休館中の管理業務について指定管理者と協議するとともに、休館に伴い必要となる準備、調整をお願いしてきたところです。

現在は、来年度の年度協定の締結に向けまして、最終的な精査、調整を行っているところです。

休館中においても、必要な業務、また、それにかかる経費、休館に伴い減額となる利用料等の収入などについて精査して、来年度の協定額について協議を進めているところです。

 

〈かとうぎ桜子〉

休館中も一定業務が残るということですけれども、工事をしていないときにはやっているスポーツの講座の指導などの時間は、少なくとも工事期間中は不要になると思います。

指定管理者が雇用している職種別の職員の配置の資料をいただいたのですが、事務職員15人、設備職員3人、清掃職員8人、プール監視員32人、トレーナー6人ということです。事務とか設備とか清掃とか、そういう部分は工事中も必要になる部分もあると思いますが、全部必要かどうかはわからないし、少なくともプール監視員とトレーナーは、工事期間中は業務がなくなるのではないかと思います。その方々は、指定管理を引き受けている事業者の別の事業に異動することになるのでしょうか。

これをお聞きするのは、改修工事は区の側の事情で行うもので、指定管理の指定期間中に休館が入ることは、事業者にとっても現場のスタッフにとっても負担が生じると思いますので、事業者の責任でという形だけではなくて、区もしっかりと状況を把握して、サポートして、スタッフの労働環境の悪化を防がなければならないと考えるからです。

休館中に不要となる業務の分のスタッフの配置について検討状況を伺います。

 

〈スポーツ振興課長〉

指定管理施設における職員配置につきましては、指定管理者が管理業務を実施するために必要な職員を配置するものです。

区としては、来年度の業務内容に応じて、指定管理者との協議の中で来年度の協定額を決めるわけでして、業務内容に応じた職員配置を決めるのは指定管理者です。区が指定管理施設に従事する職員の雇用をどうするか、決めるものではございません。

また、区としては、指定管理者が早めに準備できるように配置するために、工事に着手する1年半以上前に情報提供を行ったものでして、指定管理者が準備を行うのに十分な期間と考えてございます。

また、今回の指定管理の期間については、平成29年度からの5年間でございますけれども、指定期間が始まる前、基本協定を締結する前には、情報提供を行いまして理解をいただいています。そういったことからも、指定管理者が雇用をどうするか考えるには十分な期間と思っています。

 

〈かとうぎ桜子〉

現在、多くの区立施設で指定管理者制度が導入されている中で、このように休館を伴う改修工事が入ることはほかにもあると思いますが、現場に対する配慮の仕組みが必要なのではないかと考えています。

例えば、指定期間の切れ目の時期に工事を入れるとか、少なくとも指定管理の事業者公募の段階で、途中で工事が入るから、そのことは考えて計画を立ててくださいということを明示するなど、現場に負担をかけない区としての最低限の配慮をして、工事に当たっての区の役割を明確にするような、全庁的なルールが必要ではないかと思います。

これは体育館のことだけではない、区全体の問題だと思うのですけれども、その点は区としては検討されていないのかどうかをお聞きしたいと思います。

 

〈スポーツ振興課長〉

指定管理期間を踏まえて改修を行うとなりますと、適宜適切な時期に改修工事ができなくなってしまうと考えています。

例えば、今回の改修工事については、オリンピック・パラリンピックの開催に伴う東京都の補助金を見込んでいます。こうした補助金の活用もできないケースも出てくると考えています。

また、今回の区民要望でございます、アリーナの空調設備の設置を早く実現させたいということからも、この時期を選んだわけです。

指定管理期間については、改修計画を決める中での一つの要素にはなり得るのかもしれませんけれども、効率的・効果的な改修を行い、施設の充実を図っていくためには、指定管理期間ありきという考え方は持っていません。

 

〈かとうぎ桜子〉

公共施設等管理計画を作って計画的な管理をしていかなくてはいけない」といっているのですから、しっかり考えていっていただきたいと思います。