今日のブログで報告する内容は、 2月16日、予算の質疑が始まった2日目に質問した内容なのですが、最後が時間切れだったので、続きを今週また質問して、それもあわせてブログに書くつもりだったのです。

ところが今週もまた他の質問をしているうちに時間切れになってしまって質問できませんでした…。というわけで、最後が尻切れトンボ気味ですが、そのまま載せ、その後に質問の趣旨の解説を書きます。

 

〈かとうぎ桜子〉

男女共同参画センター維持運営費に関連して、若年女性を対象とした事業について伺います。

昨年の秋の一般質問や決算特別委員会の際に、男女共同参画センターで20代、30代の女性向けの数日にわたる講座はじめて実施したということを伺いましたが、今年に入って今年度2回目の講座も実施されたと聞きました。その内容、参加の状況、1回目との違いなどをまずはお聞かせください。

 

人権・男女共同参画課長

ただいま、第2回目の連続講座を開催しているところでして、四つの項目で行っているところです。

1回目が4人の方のご参加ということで、その後、どのような講座組立をしようかということでさまざまな団体、他の自治体等との実施しているところの状況等も助言を受けながら企画をしたところです。ひきこもりUX会議の代表理事を講師として招いたところで、講座ですとか講演につきましては、25名を超える参加の申し込みをいただいているところです。

また、3月が最後の事業ですが、「私がほしい女子会」というような交流の部分、どういったところを望んでいるかというところも参加者の方からもお聞きしたいというところもございまして、そうした事業の組み立てをしているところです。

 

〈かとうぎ桜子〉

男女共同参画センターでやっている今のものとは別の事業のことをお話したいのですけれども、センターの中で以前喫茶コーナーだった場所を活用して来年度から出張ハローワークや面接会といった就労支援を中心とした事業を実施するということです。この場所を活用して就労支援をする意味合いをどのように考えているのかを伺います。

 

人権・男女共同参画課長

第四次練馬区男女共同参画計画に盛り込んでおります女性の就労支援、そういったところをこれから充実させていこうというところで取り組んでいるところでして、旧喫茶コーナーについては、閉鎖をしてから数年の月日が経っています。そうしたことから、こちらの就労支援に活用したコーナーとして開始していきたいというところで、昨年の企画総務委員会にもご報告したところです。

内容としては、今さまざまパソコン教室ですとか、講座を行っているところですけれども、それ以後の実際に就労に結びつける具体的な事業をしていこうということで考えておりまして、ハローワークのご協力をいただきまして、協定を結んでこれから実施をしていきたいと思っております。

保育つきのミニ面接会ですとか、出張ハローワーク、そういったところに加えて、コーナーを改修いたしまして、インターネットを活用した就労支援などもしていきたいと考えています。

 

〈かとうぎ桜子〉

パソコン教室などの就労を目指した講座をさまざまやっている中で、その後の具体的な動きとして就労に結びつけていけるような活動ということかと理解しました。

ただ、一方で生きづらさを抱えている女性のサポートは就労支援だけでは十分ではないと思います。最初に質問しました若い女性向けの事業の話に戻るのですけれども、この講座を修了した人たちがすぐに仕事を探すというのは、なかなかすぐには難しくて、その後も継続して行かれる場所、お話しできる場所、相談できる場所というところが必要になってくるかと思います。そういう意味では、若い女性向けの講座と就労支援という活動は間に段差がとても大きくあるので、その段差を埋められるような場も必要だと思うのですけれども、そういった点についてはどのようにお考えでしょうか。

 

 人権・男女共同参画課長〉

就労に向けての支援ということもこの先、事業をしていくうえで必要なことだと思っております。また、1回目の講座に参加した方時間調整をしながら就労体験をしたという方もいらっしゃいます。なかなかすぐに就労には至りませんでしたけれども、この事業を進めていく中で、またその先の取り組みについては検討して考えていきたいと思っているところです。

 

〈かとうぎ桜子〉

若い世代への支援ということは大分施策として広がってきているところだと思いますけれども、また引き続きやっていっていただければと思いますが、就職氷河期に就職する世代の人たちが、新卒のときから非正規雇用でそのまま年を経過している場合もあって、それに伴って経済的な不安であるとか、住まいの不安であるとか抱えていることも多いと聞きます。1990年代から2000年代の就職氷河期の方、40代になっている方で困難を抱えていらっしゃる方への支援ということも考えていっていただければと思います。

 

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最後に言いたかったのはこういうことなのです。

少し前に、他の地域で男女共同参画関係の方とお話をした時に、就職氷河期世代の生活や住まい等の困りごとに出会うことが多いという話を聞きました。

就職氷河期は1990年代半ばから2005年くらいまでを指すそうで、私は大学を2003年に卒業したのでちょうどその時期に当たるのですが、もうすぐ38歳になります。つまり、氷河期世代は今30代後半から40代です。

 

女性は、配偶者からの収入も含めて世帯の生計を立てるという前提で社会が成り立っている面があって、非正規低賃金に置かれがちなので、シングル女性の抱える課題は深刻で、その課題は40代以降も共通する点があるといえます。

また、若者支援の事業の対象は多くの場合30代までなので、40代は若者施策の対象にもならないし、高齢者施策の対象にもならない、単身では公的支援が薄い世代でもあります。

今、練馬区も若年者支援を始めたところではありますが、若者支援が進むことによってこのように新たに支援のはざまとなる課題が見えてきたので、これもまた今後取り組むべき課題として考える必要があるのではないか、ということなのです。