10月6日、決算特別委員会で外郭団体に関する質疑をしました。

私は、社会福祉協議会について質問しました。

 

ひとつには、災害ボランティアセンターについて。

 

もうひとつは、成年後見制度のことを聞きたかったのですが、ほとんど時間がなくなってしまったので、全く別テーマですが今回のブログであわせてご報告します。

成年後見制度は、認知症や障害がある方など、財産管理等の面で権利擁護のサポートが必要な人のためのしくみですが、地域で安心して暮らしていくためにもっと活用されて良いものだと思います。成年後見を受任できるのは、弁護士、司法書士、社会福祉士などの専門職の他、研修を受けた市民が担う社会貢献型後見人というものもあります。法的な部分、相続に関すること、福祉的な部分、普段の生活の見守りなど、権利擁護に必要な視点は様々なので、一人だけが後見を担うのではなく、多職種と市民で連携して一人の人を支えるという方法がもっと活用できたらいいのではないかと思います。そのために、法人後見という方法があり、自治体によっては社会福祉協議会が法人後見を担っているのですが、練馬区はそれをやっていないので、今後の考え方について聞こうとしたところで質問時間が終わってしまいました。

 

〈かとうぎ桜子〉

社会福祉協議会の災害ボランティアコーディネーター育成講座と災害ボランティアセンターについて伺います。

災害ボランティアコーディネーター育成講座は昨年度から始めて4回にわたる講座だったと先ほどご説明がありましたが、どのような内容で実施したのかをまずお聞かせください。

 

〈社会福祉協議会常務理事〉

昨年から実施しまして、4回の連続講座として開催しました。初回は地域の防災備品や設備を確認し、災害のあるまちをイメージしながら、まち歩きをまず行ないました。また、地域にある施設が雑賀にどのようなことを取り組んでいるのかの事例紹介もしました。

2回目については、災害支援や災害に備えたまちづくりに取り組んでいる団体から話を聞いて、自分たちが災害時に何ができるのかをグループワークしました。

それから、3回目、4回目については、社会福祉協議会が運営する災害ボランティアセンターの役割について説明をし、災害ボランティアセンターの立ち上げ訓練に実際に参加をしていただく形で講座を修了しました。

 

〈かとうぎ桜子〉

この講座に参加された方はどのような人だったのか。例えば、今まで何かしらの災害対策、あるいは福祉関係などの活動をされてきた人など、何か特徴があればお聞きしたいということが1点。

あと、講座を実施してみてどうだったか。参加者からの感想やご意見なども含めて実施の状況をお聞かせください。

 

〈社会福祉協議会常務理事〉

参加された人の属性というご質問だと思いますが、災害拠点運営連絡会で活動されている区民の方、それから災害時のボランティア活動の経験が実はある方、それから通訳ボランティアに登録されている方や民生委員・児童委員などが主で、4回で延べ82人が参加をしております。

それから、参加をされた人の感想ですけれども、災害ボランティアセンターを初め、避難拠点や福祉事務所、医療救護所など、災害時の地域資源について知ることができてよかった、災害時に自分に何ができるかを考えるきっかけになった等の感想をいただいております。

 

〈かとうぎ桜子〉

この講座の中で、実際にまちを歩いてみるとか、災害ボランティアセンターに関して動いてみる、そういった実践の中で災害ボランティアセンターの取り組みに多くの人が関われるようになるということは、今後の活動にもつながって良いことだと思います。

 

今後も同様な講座は継続していくかお考えをお聞きしたいということと、あと2016年度に実施した際に参加してくださった人が継続してつながりを持つ、今後の取り組みに関わっていただくということをお考えになっているかをお聞きします。

 

〈社会福祉協議会常務理事〉

先ほど他会派からのご質問もありましたように、私ども災害ボランティアセンターを立ち上げなければいけません。その時に人材が不足する可能性もございます。そういうためにも区民の方々が一緒にそういう役割を担っていただけることは非常に有意義だと思いますので、今後もこういう講座は継続していきたいと思います。

 

また、講座を受けた方が引き続き参加をしていただく、またはかかわりを持っていただくために、いわゆる意見交換の場等を設けていくということも工夫をしていきたいと思っています。

 

〈かとうぎ桜子〉

災害ボランティアセンターの取り組み自体を多くの人に知ってもらうことが大事だと思います。

災害ボランティアセンターは、毎年訓練を実施していると思いますけれども、訓練を継続する中で、現在どのような点を課題として感じていらっしゃるかをお聞きします。

 

〈社会福祉協議会常務理事〉

ボランティアセンターの立ち上げは主に練馬文化センターを活用させていただいて、100名程度の参加者を得てやっております。その中には、地域住民の方や、障害者当事者、先ほど言いましたコーディネーター育成講座に参加した方々、関係区、それから他の社会福祉協議会も見学に来たりしてやっています。

 

ただ、われわれがやっていること自体はいいのですが、なかなか避難拠点のところで災害ボランティアセンターそのものをご存じないとか、そういう拠点との関係を大事にしていく必要があるだろうと思いますので、そこらへんのところを今後考えていければと思っています。

 

〈かとうぎ桜子〉

ぜひ、取り組みを進めていっていただければとおもいます。

 

ほっとサポートねりまの関連で伺いたいのですが、成年後見制度は、今、社会福祉協議会で法人後見はやっていないと思いますけれども、その検討はどのように進めているかお聞きします。

 

〈社会福祉協議会常務理事〉

平成28年度から法人後見のあり方について専門家も入れて検討させていただいております。平成29年度2月から8月まで7回実施しておりまして、具体的に法人後見について、どういう対象者に対して、どういう連携をもってやっていけばいいのか等々、議論を重ねていただいているところです。