こども家庭費の日と、補足で全款補充質疑の際に質問した、中高生の居場所づくりについてです。

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(2017年9月27日 決算特別委員会にて)

〈かとうぎ桜子〉

児童館維持運営費の中の中高生の居場所づくり経費について伺います。

中高生の居場所づくりは、毎年、実施する児童館を増やし、昨年度は17館で実施されたということですが、利用者数や事業内容など、実施の状況をお聞かせください。

 

〈子育て支援課長〉

まず、利用者数ですが、平成28年度ベースで2万3862名です。

事業内容ですが、中高生の専用優先時間を夜の時間帯に設けまして、またそれに加えてさまざまな行事を行なっています。

例を挙げますと、例えば、北町児童館では、児童館の多目的室を使いまして、ダブルダッチという名称らしいですけれども、縄跳びを音楽に合わせて飛ぶような講座で、世界的に有名な方が来られて講師をしていただいているとか、その他もろもろ、中高生の興味をそそるような、また自立を促すような事業内容を積極的に展開しています。

 

(2017年9月29日 決算特別委員会にて)

〈かとうぎ桜子〉

児童館維持運営費の中の中高生の居場所づくり経費について伺います。

こども家庭費の際に現状をご説明いただきました。

さまざまな、こどもたちの興味をそそり、自立を促す活動をされているというご説明をいただきましたけれども、児童館という身近な場所で過ごすことのできる居場所があるのは大切なことだと思います。若者サポートステーションとか男女共同参画センターでの若い女性への支援など、若い人向けの取り組みがさまざま増えてきていると思いますけれども、悩みを持っている方、生きづらさを感じている人に、区の取り組みを知っていただくことそのものが難しいという課題もあるかと思います。

そういう意味では、児童館は改めて相談するぞと意を決して行く必要のある場所ではなく、遊んだり、自由に過ごす場なので、若い人たちにとってハードルが下がるという利点もあると思います。児童館でのつながりを機に、他の若者支援の施策につなげていくこともできるのではないかと思います。

 

豊島区の中高生向けの児童館で、音楽やアートの専門家に来ていただいて、中高生がやりたい活動を充実できる取り組みをしているほかに、東京都が実施しているふぉー・てぃーというHIV/AIDS・性感染症に関する啓発の事業と連携して、ふぉー・てぃーのスタッフが月1回ほど来館して話をしてくれるという事業をしていたり、弁護士が定期的に来館して相談をできる取り組みもしていると聞きました。

家庭や学校、アルバイト先など、人間関係や性の問題などで悩んでいることがあっても、なかなか人に相談できなかった子も、ふだん遊びに行っている児童館で顔見知りになった大人にだったら相談しやすくなると思いますので、ぜひこういった取り組みも参考に、練馬区としても中高生の居場所の充実を図っていただければと思いますが、考えをお聞きします。

 

〈子育て支援課長〉

中高生の居場所事業でございますけれども、これは交流スポーツ、音楽活動など、さまざまな活動を通じて、中高生の自己実現や自立を促していく、これを支援するための事業です。

先ほど来、さまざまな例をいただきましたけれども、当区におきましても、例えばダブルタッチという、音楽に合わせて2本の縄を同時に回しながら踊るような事業は大変人気があります。

そのほか、大学生に来てもらって学習支援を行いながら、さまざまな出来事について相談を受ける事業などを行なっています。

私たちとしても、このような事業を今後ますます発展させて、より魅力的な事業展開をしてまいりたいと考えています。

 

〈かとうぎ桜子〉

若い人たちが抱えている課題を解決する糸口になる取り組みもぜひ充実させていっていただければと思います。

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二度にわたって「ダブルタッチ」の説明があって、よほどおすすめなのかと思いましたが(笑)、そういう、こどもたちが楽しめる魅力的な取り組みをするのはもちろんのこと、気軽に立ち寄れる場である児童館で、こどもが普段あまり人に相談できていない困りごとを話せる糸口を作る必要もあるのではないかということで質問をしました。

ぜひ、豊島区の取り組みを参考に、充実させていけたらと思います。