今、練馬区が把握している区内のこども食堂の数は14か所だそうです。(こども食堂は特段の手続きをしなくても開設できるため、すべて把握していないかもしれない、ということなのですが。)

こどもが安心して育てる地域を作る役に立ちたいと思う大人がたくさんいるということだと思います。

それはとても素敵なことだと思います。

 

一方で、私もたまにこどもに関わるボランティアをするときに思うのは、児童虐待や発達障害等、こどもが当事者となる問題の正しい知識を持ち、当事者である子にどんな声かけをしたらいいかなど、学ぶ機会を持たなければ、意図せず大人がこどもを傷つけてしまう危険性があるのではないかということです。

 

こども食堂などの取り組みが広がっている今だからこそ、関わっている大人も安心して活動が続けられるように、研鑽をつむ場を充実させる必要があるという観点で質問しました。

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(かとうぎ桜子)

こどもに関わるボランティアの育成について伺います。

全国的に見ても練馬区内の状況を見ても、こども食堂が広がっています。こどもが安心して育つ環境を作りたいと願う大人がたくさんいることの表れといえます。練馬区内には、児童館、プレイパーク、青少年育成地区委員会など様々な形で、地域でこどもに関わるボランティア活動をする大人がたくさんいます。

こどもに対してボランティアで関わる場合にも、こどもを取り巻く課題は様々なものがあることを理解していることも重要です。こどもに身近にかかわる大人が、例えばひとり親家庭が抱える課題、セクシュアルマイノリティのこと、発達障害のことなど、こどもが当事者となる可能性のある問題への理解とこどもの心理を理解する機会を持たなければ、気づかずにこどもを傷つける危険性もあるからです。

10代、20代の若者支援をする非営利団体には、こどもの頃から周りの誰も自分のSOSを受け止めてくれたことがなかったと傷ついている若者が相談に訪れるといいます。こどもに関わる大人の責任は、単に物理的な安全だけではなく、心の支えという点でも大きいものです。区としては現在、青少年育成地区委員を対象にして年2回、子どもの安全などについての研修を実施していますが、より幅広くこどもに関わる大人が、こどもと関わるに当たって持っておくべき多様な知識を学び、ワークショップなどで実践する機会が必要です。

様々な場面でこどもに関わるボランティアをしている区民向けの勉強会をぜひ実施すべきと考えますが、区の方針をお聞きします。

 

(こども家庭部長)

私から子どもに関わるボランティアの育成についてお答えします。

子どもたちの健やかな成長には、家庭や保育園、幼稚園、学校における活動とともに、地域における支援が大きな役割を担っていると考えます。

このため区では、青少年育成地区員会や学校応援団、ファミリーサポート事業、民生児童委員など様々な団体の皆様に、子どもたちの育成にご協力いただいています。こうした地域のボランティアの方々に、子どもを取り巻く様々な課題の研修にご参加いただき、活動に資しています。

また、区民の皆様を対象として、ボランティアの人材育成を図るために、子育て、教育、防犯等の講座や地域福祉パワーアップカレッジなどを実施しています。

引き続き、こうした取組を通じて、人との関わりを理解したボランティアの育成と支援に着実に取り組んでまいります。

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答弁を見ると、「地域福祉パワーアップカレッジ」以外は具体的なことが良く分からないので、続きはまた決算特別委員会で質疑をしたいと思います。