総合・災害対策等特別委員会の視察、2日目は一宮市に行きました。


一宮市にはたくさんの川が走っているため、2000年に起こった東海豪雨をはじめ、豪雨により、浸水被害が何度か起こっています。






そこで、総合治水計画が作られました。



川で水があふれないように川幅を広げる対策も必要ですが、市の管理する準用河川については対応しつつも、県が管理する河川については下流域から順番に県が計画的にやらなければならないので、市としてできることは貯留施設を作るなどの対応になります。

しかし、道路が冠水するのも防ぐほどに完全な貯留施設を作ろうとすると、かかる費用が膨大になり、結果的になかなか対策が進まないということから、当面の目標としては道路の冠水程度は許容して家屋の浸水を防ぐことを目指すという考え方を採ることにしたそうです。




準用河川の改修



学校の校庭の地下に貯留施設を入れるという対応。


学校は実際の場所を見せていただきました。


下に貯留施設を入れた上で校庭が整備されています。


雨水が流れ込むところ。


そのほか、流水対策のために調整池を作ってその上の土地は民間に貸し出すことで費用を賄う手法をとったり、各家庭に雨水貯留施設を設置するための補助をしたり、河川は水位監視システムを設置してホームページで状況を確認できるようにしたりもしています。


各地域ごとに作る「手づくりハザードマップ」は興味深いです。例えば「昔はここに池があった」など、今の地図を見るだけではわからない情報ですが、今はなくても昔水があったところはやはり浸水しやすいから気をつけなければならないポイントになるなど、災害対策を考える上でこうして地域ごとの特徴をまとめていくということは参考になると思います。



こちらに一宮市の水害対策についての情報が載っています。