私の母は介護保険が始まる年の冬に亡くなったので、今年でもう8年になりますが、最近すっかりお墓参りが遠のいていまして。
当選してからまだ一度も墓参りをしていない(^^;
いや、選挙に出ると決めてから行ってないんだから、もう2年近くになるのかもしれません。

選挙の時に気にかけてくれていた元都議会議員の中山幹雄さんが、選挙が終わった時に「お世話になったAさんのところには挨拶に行ったかい?Bさんのところには行った?」と色々と気を回してくださっていて。さらには「お母さんのお墓参りには行ったの?」ということまで気にかけてくださったので、いやはやそんなところまで気にしてくれるとは、中山さんは良い人だね、と思いつつ、「いいや、墓参りには行っておりません」と答えたものです。

良い言い方をすれば、母に対する気持ちを、墓参りの代わりに今生きている人たちの方に向けている、と思っているのですが、まあでもとにかく行ってないのです(笑)

1月末が命日なので、さすがにたまには行くかなあ、と思って、身内の何人かと約束をして、今日行くことになっていました。

ところが、光が丘第四保育園の民間委託に関連する説明会が今日行われるということを数日前に聞いて、ありゃありゃ、どうしましょうと思いました。
民間委託のことはすごく気になるし、でも身内と墓参りの約束もしちゃったし・・・。

ううむ。。
と悩んでいたら、なんと雪が降りまして、墓に行けなくなった。
お墓は鎌倉の山の中にあるので、絶対無理でしょうということで。

うむうむ、これはきっと私の母が「お墓に来ないで光が丘に行きなさい」と言ってくれたに違いない、と、信心深いような深くないような一人合点をして、今日一日の活動を開始しました。


しかしすごい雪でしたね。

そんな中で、説明会には保護者の方々が20人強、傍聴者が20人くらい集まりました。


光が丘第四保育園は、12月に民間委託の事業者募集が始まったところです。
12月に行われた説明会がかなりもめて、部長が「私は事務屋です」と言ったりしたところです(^^;

事業者募集を始める段階で、保護者の主張としては、「良い形での選定をするために、もっとじっくり話し合って、もう少し先に余裕を持った事業者募集をしてほしい」というものでした。
でも結局それが聞き入れられないままに募集が始まってしまった。
そのときに「募集を始めた後には、保護者の意見を取り入れますから」ということを、区側は言っていた。

2月に事業者の募集が締め切られたら、選定委員が選定を始めるんだけれど、その委員には保護者が選んだ人を入れてほしい、と保護者は思っていた。だって、保護者の意見を取り入れてくれるって約束したじゃない、と思って、「誰が良いかな」と準備していた。
保護者の方々も、きっと、保護者の意見全体をきちんと取り入れて反映させてくれるバランス感覚のある人を探さなくては、と一生懸命だったでしょう。

ところが、その話し合いのテーブルに着く前に、区の方が「選定委員を7名決めました。これでいきます」と言ってきた。おやおや、保護者の意見を取り入れてくれるんじゃなかったのかい、ということで、保護者は区側にさらに不信感を募らせた。

そんな中で今日の説明会が開かれたのでした。
14時過ぎに始まりまして、終了したのは20時過ぎでした・・・。

これだけの時間とエネルギーを費やしても、なんらポジティブな話し合いに至らないのが残念ですね。もっとお互いの意見を聞き合おうという姿勢が区側にあれば、これだけの時間を割けばもっと良いものができるはずなのに。


区の担当者の説明では、今回は保護者代表は選定委員に入れないという。どうしても入れられないという。それは、「公平性を考えないといけないから」という。
保護者側は、「7名を決めてしまったのなら、そこにあと2人、保護者側を入れても問題ないんじゃないか」という。
これで延々平行線。

私は、区の担当者が「公平性」という言葉を連呼していたときにふと、先日のブログで書いた早瀬昇さんの言ったことを思い出していました。
行政は、公平で平等にすることが仕事だ、ということ。
つまり行政側が言っているのは、「なぜこの選定委員会にこの人を入れたかということを客観的に説明できる立場の人でなければ入れられない」ということなのかなあと。多分、保護者の考えが偏っていると言いたいのではなくて、なぜ保護者を入れるのかを区として他の人に説明しにくい、ということなのかなと。保育園というものを見ているんじゃなくて、区全体を見たときの公平性、という言葉なのかな、と。

でもね、その言葉を保護者にぶつけてしまったら、保護者としては「じゃあ保護者が公平に物事を見られないと、馬鹿にしているのか」という気持ちになってしまうんだと思うのです。

日本語として同じ「公平」という言葉を使っていても、誰を対象にして使っているかが、区側と保護者でずれているから噛み合っていないのだと思いました。言葉というのは難しいものです。

鳥の目と虫の目のバランス、ですかね。
区の職員は区の全体を見ようとして鳥の目線でしゃべっているのでしょうが、それは、庁内で話すときには良いけど、区民と話すときにはもう少し考えないといけないのではないでしょうか。
保護者は保育園の心配をしているわけです。子どもが安全に健全に育ってほしいということを願っているわけです。その人たちの不安な気持ちに目線を合わせて話さないと、信頼関係は築けないでしょう。そんな時に鳥の目線で物事を言われたら、腹が立つばかりで噛み合わないわけです。


課長さんなんかは、課長さんの立場で言える最大限のことを頑張って言おうとされてた感じはしましたが。

でも、12月の光が丘第四保育園の募集開始の経緯や、1月に豊玉第二保育園のことがバタバタしたりだとか、そういう中でとても素直に行政の言う言葉を聞けない保護者の気持ちもあるわけです。

どこかでこの負の連鎖を断ち切れると良いですけどね・・・。


・・・12月のブログで、事務屋と自称した部長のことについてブログでブツブツ文句を書いたら、あらゆる人から「部長のことが嫌いなんだって?」だとか、「ブログに色々書きすぎじゃない?」と声をかけられたので、今日は控えめに書いてみました。ははん。
最後まで頑張って抑えておいたのに、最後に来て種明かしをしたら何の意味もないですけどね。ははん。

ま、明後日には健康福祉委員会もあることだし、また数日を経たらもう少し色々書けるかと思いますが。

※かとうぎ桜子を育てる会のホームページは
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