これもまたご報告が遅くなりましたが、7月16日、17日の2日間、宮城県気仙沼に出かけてきました。

行ってきた様子のご報告の前に、最近、議員が政務活動費を実態がないと思われる旅費に使っていた問題が話題になったので、今回の私の旅費について書いておきます。
私は基本的には交通費等はどこに行くにも政務活動費を使わず自費で行っているのですが(研修や視察に行くときの交通費は出しても良いものだと思いますが、私はそうしていない)、福島・宮城に行く時も費用は全部自費です。区民の皆さんをお誘いしてみんなで気仙沼ツアーをする時にも、市民ふくしフォーラムの費用からも出しておらず、全額参加者が実費負担をしています。

さて、内容のご報告です。

気仙沼は2011年夏に初めて訪れて以来、特に南町紫市場という仮説商店街の方と交流を続けています。
初めて訪れた時はまだ避難所がようやく終了したころで、商店街もできていませんでした。
南町紫市場は2011年12月にオープンしました。仮設といってもオープンさせるためには一定の費用や物理的な負担がかかる。その負担をできるだけ抑えて本設移行の力をつけられるようにと、商店街を中心に支えている坂本さんが努力をされて、助成金に応募したりカンパを募るなどをしながら店舗の家賃などの費用負担を抑えられるようにがんばっていらっしゃいます。
そんな大変なご苦労をお聞きしていたので、2011年12月に商店街がオープンしてから私も皆さんによびかけてカンパを募り、お送りしています。

時折実際に出かけて最近の気仙沼の様子を拝見し、交流をするという活動も続けています。

前回、区民の皆さんをお誘いして気仙沼に行ったのは1月のことでした。半年の時間がたちましたので、最近の様子をまた見て皆さんに報告し、そして次の気仙沼ツアーで訪れる場所を考えてこようということで、今回は一人で出かけてきました。(一人で行ったので私が写ってる写真がないのですが…)

写真 1
これが南町紫市場の建物。現在54店舗が営業中。本設の商店街の計画が具体的に進められてきているので、現在は商店街をどのようなものにしていくか、話し合いがおこなわれていると伺いました。

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こちらは紫市場から少しのぼったところにある紫神社の境内にある集会所「紫会館」。震災後は夏まで地域の人の自主的な運営による避難所になっていました。「紫市場」の名前も、ここから来ているんですね。
私が初めて訪ねた2011年8月は避難所がすでに閉鎖されていたので、ここに泊めさせていただきました。

写真 2

写真 3


街の中はかさあげの工事が進められています。気仙沼は津波の被害のほかに広範囲にわたって地盤沈下が起きているので、復興のまちづくりを進めるためにはまずは土地のかさ上げをしなければならないのです。街の中はトラックがたくさん走っていました。

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今回は、リアス・アーク美術館 というところにも行ってきました。
南町紫市場からは車で15分くらいの距離にあるので、今まで行く機会を持てず、今回初めて行きましたが、とてもよかったです。
大昔からの気仙沼の漁業や食文化、生活のことなどをまとめた民俗資料の展示は、手描きの絵なども交えたとても分かりやすい興味深い展示でした。

また、東日本大震災の時の写真や、被災した人から話を聞いてまとめた文章の展示などもすごくよかったです。一人一人の声が記されているものを読んで、震災がどれだけ一人一人の人生に影響を与えたかを改めて感じました。

私は閉館前の1時間、見てきましたが、この2つの展示を見るのには時間が足りませんでした。じっくり読むには2時間くらいあったほうがよさそうです。

本当に良い展示でしたので、気仙沼にお立ち寄りのときはぜひ行ってみてください。

今度、私が皆さんをお誘いするツアーをやる時にも、ここはぜひ行きたいと思いました。

南町紫市場は12月でオープンから丸3年になります。その時期にまた伺いたいと心に決めて帰ってきました。