2012年2,3月の区議会で、住民税の増税についての議案が通りました。(詳しくは、2012年4月の私の区政レポートに書きましたので、こちら をご覧ください。)


東日本大震災をふまえ、防災のための対策にお金がかかるということで、それに充てるために特別区民税(練馬区の住民税)の500円、都民税500円、合計1000円が値上がりになるという議案で、実際にはこの4月から適用されることになります。

まず、住民税の均等割の部分に増税されるので、所得が高くない人でも均等割の課税対象になっていれば1000円分値上がりになります。つまり所得が高くない人ほど負担感が大きくなるという問題があります。また、これも前回のブログに書いた消費税と同様、一般財源に入れられるため、本当に防災のために使われるのか、という問題もあります。

防災の何に使われたのかを区民に説明する責任があるという点を指摘しました。
(これも消費税同様、練馬区の予算のページに詳しい資料が出ています。こちら のページの下の方に「復興増税の活用について」という資料があるのでご覧ください。)

----------以下、未定稿の議事録より---------
(かとうぎ桜子)
次に、資料3の税制改正の影響額の試算に関連して伺いたいと思います。

個人住民税について、500円分を防災のための施策に必要な財源に充てるために増税するということで、練馬区議会では、2012年の第一回定例会で条例改正が行われて、来年度(2014年度)から実施されることになりますが、練馬区の来年度の影響額は1億7,900万円余であるということです。

これも、さきほどの消費税のお話と共通する部分があるかと思いますけれども、どのくらい新規の防災対策に充てていくのかということを、区民の皆さんにわかりやすく示していく必要があると思います。

条例改正が行われてから、かなり時間がたっていますけれども、この間、どのような周知をしてこられたのか、まずお聞かせください。

(財政課長)
復興増税に500円アップということで、こちらの区税つうしんといったもので周知はしてございます。

ただ、使われ方等について、これまで示しておりませんけれども、恐らく消費税アップ分がどう使われたのかというのと同様に、今回の復興増税アップ分は何に使われているのだという話は、当然出てくる話だろうと思います。

ただ、復興増税の分についてややこしいのは、平成26年度から10年間ということで、今後10年間に500円ずついただくという話になってございますが、使われ道につきましては、平成23年度から平成27年度までの5年間に充てると法でなってございます。その辺の説明の仕方は、工夫がいると思います。私どもも理解しにくいのでございますけれども、理解したうえで、区民の皆さん方にも納得できるような資料を、目指していきたいと考えてございます。

(かとうぎ桜子)
金額が上がるということだけではなくて、区政の中で、皆さんから集めた税金がどのように使われているのかということを、しっかり説明していくということは、とても大事なところだと思いますので、工夫していっていただきたいと思います。