最近見た芸人さんで面白かったPhil Wangをご紹介。
見た目は少し「とろサーモン」似のマレーシア系イギリス人のPhil Wang。
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マレーシア系ですがイギリス生まれのイギリス育ち。
ロンドン出身。そしてケンブリッジ大学卒業の高学歴芸人です。
彼は白人でないイギリス人として、どのような差別を受けてきたかというネタがお得意です。
例えば、彼の苗字の「Wang」ですが、イギリスの俗語で男性器を指します。
この名字だけでイギリスではいじられまくるので自己紹介の時は必ず「名前がフィルで、苗字がウァン。」と強調して言わないと相手に「Phil Wang」というと自分を卑下していると思われるからとのこと。
彼のスタンドアップコメディの動画はこちら。
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黄色の靴を履いていますが、「人種差別主義者なら僕の足を見て裸足だと思うよね。」とさらっと言ってます。
初対面の人に出身地を聞かれて「ロンドン」と答えると、相手は「いやいやそうじゃなくて。。。。。オリジナルの出身はどこなの？」としつこく聞かれるとの事。これは移民２世３世たちからするとかなりイラッとする質問らしいです。
ご本人も「人種差別は白人と黒人の問題じゃないよ～。」とおどけて言ってます。
最後のオチが「僕は白人女性と結婚する。息子も白人女性と結婚させる。その息子も白人女性と結婚させる。それをずーっと続けさせると、１０００年後のイギリスはWangっていう名前の白人ばかりになるんだ！」となっています。
このネタ、イギリス人と結婚した日本人の間ではあるあるネタです。
我が家も昔から冗談で、うちの子孫たちは代々日本人と結婚させれば、見た目も血も日本人なのに苗字はイギリス名になるねと話していました。
たぶんWang君の家でも、混血ならではのネタ満載でしょう。
人種差別的発言ですが、我々アジア人がアジア人をネタにして笑いを取るのはセーフですが、同じ内容を白人が言った場合は「人種差別」ととられます。他の人種もしかりです。
白人の方にとっては、軽い冗談のつもりが有色の相手に「それは人種差別よ！」と言われたら勝ち目はありません。
じゃあ、我々も白人を差別する単語でも言ってやろうかと思って、大昔に我が家の白人イギリス人に「白人のイギリス人が言われて、くそー、人種差別用語言われてショック！って感じる単語ってナニ？」と聞くと、本人は「うーん。。。。。」と５分ほど考えていましたが「思いつかない。何言われてもそんなに傷つかないと思う。」って言われました。まあ、イギリス人って宗教もそれほど熱心に信仰していないので、神様を罵倒することを言われたとしても平常心で「Ｓｏ ｗｈａｔ？（だからナニ？）」って返されそうだし、肌の色で差別しようと思っても「この白人が！」がもともと差別用語で認識されていないのでね。。。。
ってやっぱり差別用語は
「Made in 戦争に勝った国」
って感じがするので、いままで戦争に負けたことが無く、世界中に植民地政策を展開してきたイギリスの過去の歴史を振り返ると納得かも。
ちょっと前までこんな張り紙が普通されていたお国柄ですので。。。。。。
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イギリスの芸人さん達、高学歴の方が多いです。
きわどい話題でも知性でユーモアに変えてしまう回転の速さはさすがです。
Phil Wang君、面白いです。これからも注目の若手芸人です。
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