昨日チャンネル4でドキュメンタリー「Airbnb: Dream or Nightmare?」を見ました。
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チャンネル4のウェブサイトより本日から29日間見られます。
(残念ながら日本からは見られないと思います。)
日本でも話題になっているAirbnb(エアー・ビー・エヌ・ビー)。
いわゆる「民宿(みんぱく)」の予約ができるサイトです。
不動産屋であるサクラ子は以前からこのAirbnbには「????」と感じていたので、興味津々で見ました。
番組の趣旨としては。。。。。
Airbnbは打ち出の小槌となって効率よくお金が稼げるのか?
もしくは問題が起こった時は悪夢となるのか?
の検証を貸す側と借りた側の例を挙げて紹介していきます。
まずは貸す側。
★ケース1
カナダのカップルは自分の家を20代の男性に貸したら。。。。。
家がこんな状態になって返ってきました。
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貸す前はこんな感じ。
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借りた男性はこの家に20人以上のゲストを招待してパーティーをしたらしいです。
ご近所からオーナーに「家の中でも外でも若者が大騒ぎしているけど大丈夫か?」と夜中に連絡があり、すぐに警察に連絡。
自宅に駆け付けた時には家の中がこんな状態になっていました。
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オーナーはすぐにAirbnbに連絡。Airbnbのウェブサイトは何かダメージがあった場合は£600,000(約1億円程)まで保証するとありましたが、カスタマーサービスとの交渉(Airbnbは借りた方の責任だと最初はなかなかダメージを認めなかったようです。)がスムーズに行かず苛立ったオーナーがメディアで状況を紹介。その後Airbnbの態度が変わり、ダメージ分の数百万円の支払いがあったとの事。
借りた男性は今回がAirbnbを使うのが初めてのため、過去のレビューやリコメンデーション(おすすめランク)などもなく、連絡も付かないとのこと。
★ケース2
南ロンドンの新築マンションを約1億円で購入した男性。
自分が数か月海外に仕事で行くため留守の間をAirbnbで貸すことに。
これもケース1と同じで、借りた大学生の男性がゲストを20人以上招待してパーティーを主催。
夜中にご近所からオーナーに電話で苦情が入り事件が発覚。
オーナーが戻った時には、マンションの中はぐちゃぐちゃになっていました。
オーナーはAirbnbとダメージについて交渉中らしいのですが、話が全く進まず、またAirbnbの対応も不誠実ですごいストレスのようです。
このケース1と2ですが、良くある話です。
大学生などがハウスパーティをしたいがために、短期の旅行者を装って家を借りたりします。
また結婚前の「ヘンナイト」(新婦とその女友達が結婚式の前にするパーティー)や「スタッグナイト」(新郎とその男友達が結婚式の前にするパーティー)を目的として借りる場合も多いようです。もちろん、そんな事情はオーナーには話さずに。
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同じ条件で不動産屋の物件を借りることは100%無理です。
不動産屋の扱う物件に1日単位で借りられる物件の扱いが無いこと。
借りる前の事前のテナントの身元調査が非常に厳しいこと。
テナントにデポジット(敷金)の支払いを事前に要求するため、自分の借りている物件でめちゃくちゃなパーティーをするのはリスクが高すぎる(デポジットが返ってこない可能性があります。)のでやらない。
★ケース3
北ロンドンの家をAirbnbで貸した男性。家の中もめちゃくちゃにされた上、有名作家バンクシーの£8000(約100万円ほど)の価値の作品がなくなっていたらしいです。
Airbnbに連絡した所、なくなった作品については警察に連絡して「盗難」として扱ってもらうため、Airbnbには責任はないと返事をされたらしいです。借りた方の身元はよく分からず、未だに捕まっていないようです。
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これも不動産屋じゃありえません。
家具付き物件の場合、大家さんに高価な私物は全て運び出すように不動産屋にアドバイスされます。たとえ高価なものが置いてあったとしても、賃貸契約中に壊れたりなくなった場合はテナントの責任となります。
★ケース4
ロンドン中心部SOHOにあるマンション。オーナーは不動産屋を通してテナントを見つけます。長期の賃貸契約をしました。ある日自分のマンションがAirbnbのウェブサイトに載っているのを見つけます。テナントが「また貸し」で儲けていたのです。長期で借りるとお家賃が£3000/月位の2LDKマンションも、例えば一部屋一泊£100で予約を入れていた場合、20日埋まれば3部屋で£6000となり、結構な儲けが出ます。オーナーはすぐに弁護士と不動産屋に連絡をして、テナントに退去命令を出したとの事。
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賃貸契約での「また貸し」は基本的に禁止されています。マンションによっては管理協会で「また貸し」を禁止している場合もあり、違反するとオーナーに多額の罰金が請求される事もあります。「また貸し」を了承すると、売春宿として使われる事が頻繁に起こるためです。
今度は借りる側の意見。
「とっても良かった!」という意見も多数ですが、ネガティブな例を紹介していました。
★ケース5
ウェブサイトの写真と違い、実際の物件のクオリティーが低く、シャワーの取り付け口から焦げたワイヤーが出ていたり、お部屋が狭くてベッドが置けずマットレスが床に置いてあったりなどなど。宿泊者はAirbnbに連絡して別の宿泊先を探してもらえるようですが、長旅の後にこの様な状況になると精神的にも肉体的にも非常にきつかったとのことです。
★ケース6
若い女性がパリでAirbnbを使って宿泊。男性オーナーが朝起きたら自分の寝ているベッドの端に座って自分の事をじっと見つめていたとの事。もうホラーです。
この女性はすぐにAirbnbに苦情を出しましたが、Airbnbは「男女の事なので、あなたにも相手を勘違いさせる何かがあったのかも?」的な返事をしたようです。その後も女性はAirbnbに状況を説明し続けますが相手にされず、2年経ってメディアに自分の経験を発表しました。メディアで大きく取り扱われた後にAirbnbから謝罪と謝礼の連絡が来たとのこと。
などなど。
非常に興味深かったです。
個人的な意見としては、貸す立場でも借りる立場でも現時点でサクラ子がAirbnbを利用する予定はないです。「何かあった時」を考えるとリスクが高すぎます。この業界に長くいるので、正直このAirbnbのシステム自体が「つっこみどころ満載」と感じてしまいます。
それに、番組でもいってましたが、マンションなどで民泊をすると、他のマンションの住民に迷惑がかかることが多いです。騒音、治安、ゴミの出し方などなど。
もしテナントが火事でも出して大被害が出たら誰の責任ですか?
借りる時に、こちらのプロフィールなどをオーナーに知らせるわけなので、もし悪いことを考えている人だった場合、若い女性はかなりリスクがあるのでは?レイプや誘拐とか。。。。
などど心配事しか浮かばないのですが、皆さんはどうでしょうか?
それとこの民泊は経済効果として果たして社会のためになるのでしょうか?
不動産バブルのロンドンでは、便利な場所に不動産を持っているかたは、実際にロンドンに住んでいるロンドナーよりも、旅行客相手の短期物件として貸した方が儲かるという理由で民泊をします。そうなると、ロンドンの不動産の家賃相場が上がり(物件が少なくなるため)、実際にロンドンで生活している方は家賃が高すぎてロンドン市内に住めなくなり、どんどん郊外に押しやられていきます。
民泊を目的として外国人(お金持ちのロシア人や中国人との噂)がロンドン市内の物件を買い漁っている現実もあります。日本でもお隣の国の方が日本の不動産を買って、日本に旅行に来る同胞たちに貸しているようですね。炊飯器だけでなく不動産も「爆買い」されているようです。
これって健全な構造でしょうかね?うーん、サクラ子はやはり同意しかねますが。。。。。。古い考えなんでしょうか?
本日もお読みいただきありがとうございます。
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