職人の勘 | 佐倉編物研究所 公式ブログ

佐倉編物研究所 公式ブログ

編物をあらゆる角度から研究し、広く普及することを目指します。
所長は手あみ師範のアラフォー男性です。

所長の伊藤です。

 

 

◎お知らせ

・記事末尾の講習案内に残席数を表示するようにしました。特に狙い目の枠をピンク色で示してありますので、ぜひご受講ください。

・2023年5月の編物教室のスケジュールをアップしました。ご予約お待ちしております!

・2023年5月の佐倉教室は、第1水曜が祝日のため、講習日の間隔も考慮して第2・第4水曜日の変則開催となります。

 

 

先日、近所のスーパーで買い物をしたときにこんなことがありました。

 

レジでお会計を済ませ、買った品物が入ったカゴを袋詰め台(サッカー台)に運んで、エコバッグに詰めようとしたところ、先ほどレジ打ちをしてくれた店員さん(チェッカーさん)が「あの~」と声をかけてきました。

なんでも、ブロッコリーを登録するときに、間違えてミニトマトのボタンを押してしまった気がするから確認させてほしい、とのことでした。

レシートを見ると、確かにブロッコリーでなくミニトマトで登録されていました。

「申し訳ありません、差額を返金します」とレジに戻ってパパっと返金処理をしてくれました。

(127円(税抜)のブロッコリーが、誤って197円(税別)のミニトマトとして打たれている。差額の70円(税抜)に消費税を加えた75円が返金された)

 

私なんか全然気づきもしなかったけれど、もしかしたら会計後のレシートをチェックする習慣のある人なら気付くかもしれない。

それにしても、このチェッカーさんもよく気づいたなぁ。

もしかしたら、打ち終わったときに何らかの勘が働いたのかもしれない。

あれ、あのときブロッコリーじゃないのを押したような気がする、と。

もちろん最初から間違えないのが一番いいのですが、人間がやることですから間違いは発生するもの。

大事なのは怪しかったらしっかり確認して、誤っていたらそれを確実に修正すること。

 

あのねぇ、私も20代半ばでフリーターをやっていたときに、ユーカリが丘サティの食品売り場でレジ打ち(チェッカー)をやっていたので、こういうのよくわかるんです。

何となく、割引ボタンを押し忘れた気がする、数量ボタンを間違えて押しちゃった気がする、同じのをダブって登録しちゃったような気がする、などなど。

チェッカーはとにかくお客さんを待たせてはいけないので、とりあえずさっさと登録を終わらせて、念のため支払いの前にレジ本体で履歴を確認するのですが、やっぱり間違えてた。

場数をこなして業務に慣れてくると、こんな勘が働くようになるのです。

私が働いていたサティの食品売り場では、レジ打ちをミスして返品・返金処理をするとミス1回としてカウントされてしまい、月に3回以上ミスをするとチーフの怖~いお説教があるので、この確定前に間違えに気づく勘というのはとても大事でした。

(チェッカーのミスの回数を赤い棒グラフにしてバックヤードに貼ってたから、間違えると恥ずかしかったんだよな…)

 

ここからはちょっと強引なアナロジーかもしれませんが、編物もある程度熟達すると、なんかミスしたような気がするという勘がよく働くようになるものです。

なんかちょっと前に編み目をミスしたような気がする、目数が違うような気がする、寸法が足りないような気がする、そして、この編み図間違ってるような気がする、などなど。

これ、実際に結構重要で、間違いに気が付かずに最後まで完成させてしまって、よくよく見ていたら間違えていたなんてなったら、そこまで大幅にやり直しをしなければならないんです。

間違いはなるべく早く気づけたほうがいい、できれば直後に。

これは、がちがちに集中していれば見つかるというものでもなく、何となくなんだよね。

編物をやるうえでは、この勘が鋭く働くほうが有利。

 

ちなみに私は、20代の終わりに数年間理工系出版社の編集部で働いていたことがありますが、編集者も同様の勘が命。

編集者の仕事の多くを占めるものに校正というのがありますが、これはつまり間違い探しです。

理想を言うと、各段階で間違いはすべて見つけ出して直せたほうがいい。

編集員をしていたとき、調子がすこぶるよいときはゲラを見ただけで間違いが浮かんで見えたときがありました。

 

今でも、出版社や毛糸会社との仕事で編み図や原稿が関係する仕事のときは、この勘ができるだけ働いたほうがいい仕事ができます。

熟練するほど勘が研ぎ澄まされるものですが、逆に年を取ると勘が鈍ってくるというのもあり、近年はかつてほどは勘が働いてないような気がします、残念ながら。

 

 

勘は大事。

 

 

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〈おことわり〉

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 編物ワークショップのご案内

 

※)日程等は変更になる場合がありますので、常に最新の情報をご確認ください。

※)ご予約についてのお問合せ・キャンセル・変更は、必ず当研究所へ直接ご連絡ください。会場の貸し出し元へのご連絡はご遠慮ください。

※)こちらからお送りしている講習の予約受付完了メールやお問い合わせの回答メールが適切に届いていないケースがあるようです。@gmail.comからのメールが受信できるよう設定をお願いします。また、迷惑メールフォルダに分配されている可能性もご確認ください。

 

【重要】諸事情により変更がある場合があるので、必ず最新の日付のブログに記載されている情報をご確認ください。

また、ご受講の際は、こちらにご協力ください。

キャンセルポリシー(こちら)も必ずご確認ください。

 

自由なスタイルでレッスンをします。

フリーレッスンのほか、(公財)日本手芸普及協会の手編みカリキュラムに沿った資格取得のためのレッスンにも対応します。

毛糸・編み図(本)の持ち込みは自由です。

受講料は、1コマ2時間半で3,000円です。

ご予約はメール(iton13579@gmail.com 迷惑メール対策のため@は全角で書いてありますので、半角で入力し直してください(コピペしただけでは送れません)。メールが不調の場合は各種SNSのDM(Instagram, Twitter, Facebook, Ameblo))で受け付けます。

原則として2営業日以内に返信しますが、返信がない場合はアドレスに間違いがないか今一度お確かめください。うっかり入力ミス(gmailをgmaiと入力するなど)にご注意!

 

1) 銀座の編物教室(金曜日月2回、日曜日月2回)

銀座の会議室を借りて講習をします(最寄り駅:銀座一丁目駅、京橋駅、宝町駅、銀座駅など)。

定員は2023年3月24日から6名に戻します。

この記事をアップした時点での残席状況↓

※)5月7日(日)はお休みし、代わりに4月30日(日)を開講します。

4月14日(金)(午前4、午後2)

4月16日(日)(午前1)、午後満席)

4月28日(金)(午前1、午後1)

4月30日(日)(午前満席、午後満席)

5月12日(金)(午前2、午後2)

5月21日(日)(午前1、午後満席)

5月26日(金)(午前3、午後2)

金曜日は午前の部10:15~12:45、午後の部14:00~16:30

日曜日は午前の部10:00~12:30、午後の部13:30~16:00

詳しくはこちら


2) 東京都区内の編物教室(月1~2回程度)

この記事をアップした時点での残席状況↓

4月15日(土)西新宿会場(午前満席、午後満席)

5月6日(土)新宿会場(午前3、午後4

5月20日(土)西新宿会場(午前2、午後3)

午前の部10:00~12:30、午後の部13:30~16:00

 

3) 佐倉の編物教室(月1~2回程度)

地元・佐倉の貸しラウンジで編物教室を開講します(最寄り駅:京成本線志津駅)。

※)5月は第2・第4水曜日の変則開催です。

この記事をアップした時点での残席状況↓

4月5日(水)ラウンジ(午前2、午後1)

4月19日(水)ラウンジ(午前1、午後満席)

5月10日(水)ラウンジ(午前3、午後1)(確認調整中)

5月24日(水)ラウンジ(午前2、午後満席)(確認調整中)

午前の部10:30~13:00、午後の部14:00~16:30

※)昼休憩に室内で飲食ができるようになりました(ただし、黙食でお願いします)。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。