ランタナ | 佐倉編物研究所 公式ブログ

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編物をあらゆる角度から研究し、広く普及することを目指します。
所長は手あみ師範のアラフォー男性です。

所長の伊藤です。

 

 

昨年発売されて、さまざまな話題を呼んだ毛糸があります。

それが、ハマナカさんの「ランタナ」。

 

ランタナは、300gコーン巻き1200m、ウール100%のストレートな中細毛糸で、最大の特徴はその色彩にあります。

この巨大なコーン巻き全般にわたって非常に長いピッチのグラデーションになっています。

こんなに長いピッチのグラデーションの糸は珍しかったので、さまざまな人がその特性を利用し、美しいショールやウェアなどを編んでいました。

かく言う私も、かぎ針編みのBavarian crochetでひざ掛け(ブランケット?)を編みました。

これは、2コーン使って編みました。

今年1月に浅草橋Keitoで行われた「Keito男子の集い」で展示しました。

 

さて、今年もちょっと大きい作品を編んでみたいなと思い、某手芸店で2コーン買ってきました。

このたびは、さまざまな割引特典を重ね掛けして、定価の44%引きで入手しました。

 

ところで、商品名の「ランタナ」って何なんでしょう?

その答えが、最近ランタナの本当の実物を目にして明らかになりました。

それは、これです↓

 

これが、当研究所の花壇に植わっているランタナの花です。

そう、「ランタナ」とは花の名前だったんです。

このように、数色の色変化がみられる、なんとも可愛らしい花です。

和名は「シチヘンゲ」というそうです。

確かに、糸の特徴をよく言い表しているネーミングですね。

今気づきましたが、ラベルにランタナの花の絵が描いてあった…

ハマナカさん、気付くの遅くてスミマセン。

 

先ほど、44%引きで購入したと書きましたが(すみません、当研究所は予算が潤沢にはないもので…)、これ、定価が5,800円(税抜)なんです(40gあたり773円)。

普通の同タイプの単色の糸に比べると、かなり割高です(ハマナカ純毛中細が40g玉巻で定価490円)。

ということは、超ロングピッチで染めるということが、いかにコストがかかるかということを意味しています。

どうやって染めているんだろう? 特殊な機械とかが必要なんでしょうね。

ちょっと上の世代のニッターさんと話をしていると、「今はいいわよねぇ、段染めの毛糸がたくさんあって。あたしたちの時代は1色のしかなかったから」とおっしゃる人が多いですが、これはただの段染めじゃなく、かなりハイパーな段染め(グラデーション)の糸であると言うことができるでしょう。

 

以前の記事にも書いたことがありますが、昨年から大巻きグラデーションの毛糸が流行しています。

今年もそれは相変わらずで、秋冬糸に限らず、春夏糸でも100gや150g、200gの大巻きの糸が手芸店の棚をにぎわせています。

もちろん、グラデーションゆえの色のコントロールの難しさや、製作上の制約などもありますが、編物のスタイルの趣向にちょっと変化しているところがあるのかな、と感じます。

いろいろなバリエーションが増えて楽しいですね。

 

 

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編物ワークショップのご案内

1) 渋谷の手編み講習(月2回のフリーレッスン)
西武百貨店渋谷店A館7階「マテリアルショップ」

9月は5日(木)、18日(水)、

10月は3日(木)、16日(水)(予定)です。

午前の部10:30~13:00、午後の部14:00~16:30

ご予約はご来店のうえカウンターで、またはお電話(03-3464-4500)にてお願いします。

※)毛糸店「マテリアルショップ」でのワークショップのため、原則として講習で使用する毛糸はマテリアルショップでお買い上げいただきますようお願いいたします。

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2) 千葉の手編み講習(月2回のフリーレッスン)

そごう千葉店9階趣味の街「モントリコ」

9月はあと16日(月)、

10月は6日(月)、20日(月)(予定)です。

午前の部10:30~12:30、午後の部13:30~15:30

ご予約はお電話(043-245-8091)または店頭で承ります。

※)毛糸店「モントリコ」でのワークショップのため、原則として講習で使用する毛糸はモントリコでお買い上げください。

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