糸の途中に結び目が…どうしよう? | 佐倉編物研究所 公式ブログ

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編物をあらゆる角度から研究し、広く普及することを目指します。
所長は手あみ師範のアラフォー男性です。

所長の伊藤です。

 

 

編物をしている人なら、こういう状況に出くわしたことはおそらく誰でもあると思います。

 

そう、糸の途中に結び目が出てきてしまう状況です。

こんなとき、どうしますか?

 

(1)構わずそのまま編む

(2)いったんほどいて(結び目の部分を切除して)、編地の途中で糸替えをする要領で編み続け、あとで糸端を処理する

(3)編地の端までほどいて戻り、端で糸替えをする

 

だいたいこの3通りが考えられると思います。

 

どれを選択するかは、作っている作品がどの程度の完成度を求められるかによるかと思います。

 

自分用だからべつに適当でいいのなら(1)、課題提出用あるいは仕事で納品しなければならない場合は(3)、その中間が(2)、という感じでしょうかねぇ…

この基準も、人それぞれ少しずつ変わってくるでしょう。

 

実際、仕上がりがどう変わるかというと…

(1)は、結び目が編地の途中に残ってしまうので、結び目が裏に隠れればいいけれど、隠せない場合はちょっとみっともないかも。

(2)は、境目は裏に隠れますが、たとえばメリヤス編みの途中だと、どんなにうまくやっても表に響いてしまいます。

裏目の列が隣にある場合は、編地の凹凸を利用してうまく隠せる場合もあります。

また、かぎ針編みでは比較的ラクに裏側で処理できます。

(3)は、最も影響のない方法で、仕事で納品する場合はこれ一択です。

そうでないと、傷物と見なされてしまう可能性があります。

なお、輪編みの場合は、(3)は不可能なので、(2)を選ばざるを得ませんが。

 

ちなみに、私はなるべく(3)を選ぶようにしています。

これは、最初に編物を教えてくれた先生の影響です。

とても厳しくしっかり教えてくださる先生だったので、このあたりの妥協は許してくれませんでした。

編んでいる段があとちょっとで終わるというところで結び目が現れ、キイーッ!ってなることがありますが、この段の最初まで戻って無駄になってしまった糸は、あとでとじはぎなどで使えばいいと思えば諦めがつきます。

 

 

本当は、糸玉の途中に結び目なんてなければいいのですが、糸によっては次のような免責の文がラベルに書いてあります。

 

「毛糸には撚糸、玉巻加工の製造工程で玉の中に1~2カ所の結び目が発生する場合があります」

 

ですから、1玉の中に1つや2つの結び目があっても、これは不良品とはみなされません。

「ツイてないなー」と思うしかありません。

特に、長いピッチのグラデーション糸の場合は、結び目があると色の変化が急に変わることになり、ガックリ度はかなりのものになります。

しかし、1玉(50gまでの玉巻)の中に3個以上結び目があった場合は、クレームの対象になるかなぁ…

 

 

みなさんはどのようなポリシーで結び目と向き合っていますか。

 

 

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