セーターを編むのにかかる時間 検証その3 | 佐倉編物研究所 公式ブログ

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編物をあらゆる角度から研究し、広く普及することを目指します。
所長は手あみ師範のアラフォー男性です。

所長の伊藤です。

 

 

セーターを1着編むのにかかる時間を計るのの続きです。

 

5. 糸使用量の見積もり

15cm四方のゲージの重量が9.8gでした。

製図の面積をざっと計算し、この9.8gを利用した比例計算により、おおよその糸使用量を計算できます。

2.の製図を、ざっくりと長方形と台形に分割して面積を計算し、糸量を算出すると、296gと出ました。

糸は手元に350gあります(ゲージで約10g使用したので、使えるのは残り340g)。

よって、この製図では余裕で編めるのですが、もうちょっと丈を長くしてギリギリまで糸を消費するように製図を修正してみます。

 

《所要時間:6分》

 

6. 製図の修正

丈をヒップラインまで伸ばして、裾を少し広げてAライン気味にします。袖はそのまま。

 

この修正製図であらためて面積を計算して糸量を算出すると、313g。

修正後の製図でも、手元の糸量で足りそうです。

 

《所要時間:4分》

 

7. 実物大製図の作成

寸法どおりに編むために、実物大で製図を描きます。

同時に、袖付けのための合印も書き加えていきます。

 

《所要時間:38分》

 

8. 目数・段数の決定

ゲージが20.5目29段なので、この数値をもとに各部の目数・段数を決めていきます。

検算を忘れずに。

 

《所要時間:11分》

 

9. 斜線・曲線の割り出し

斜線は間隔計算、曲線はゲージのマス目を刻んで階段を作っていって割り出します。

ここでも検算を忘れずに。

 

《所要時間:28分》

 

ふぅ、これでようやく編み始めることができます。

編み始めるまでの準備にかかった時間は正味200分。

でもここまで準備をしたので、あとは当分はひたすら編むだけです。

 

つづく。

 

 

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