さくらさんって、仕事何やってるんですか?



この質問、よく聞かれるのだけど、



職業: ○○です!




とシンプルに答えられないので毎回困る(笑)


何故かというと、いろいろやってるし、既存の仕事じゃないから共通言語の呼び名がないのです。



障害福祉を軸にしたパラレルワーカー



って言ってもピンとこないだろうし、


福祉周りでおもしろいことやってます!



って言ってもボンヤリしてて伝わらないだろうし(笑)


スナックのママやってます!



って言っても、100%ウソではないけど、70%くらいウソだし(笑)
※後ほど詳細説明します。



だから、やっていることの一つをピックアップして、こんなプロジェクトに関わってます!的な説明をしているのだけど、



わたしがライフワークにしていることの軸の説明というか、
 

何故それらをやっているのか、を説明できるフレーズというか、



最近、なんとなくまとめて伝えるのに最適な言い方はこれなんじゃないかと思うので、聞いてください。(笑)


障害児が産まれても絶望しない世の中にするための活動をしてます。


 
どうでしょうか?


イミフ。意味わからない。どんな活動よ。




と言う声が聞こえてくるので補足しますね。

(結局補足必要かw)




絶望の主語は、子ども本人、または、家族。



わたしの場合は、


娘の真心(まこ)が絶望しないために、堂々と楽しく自分の人生を生きられる世の中にしたい




そして、



親である私自身も絶望しないために、自分の人生を存分に楽しめる世の中にしたい

※もちろん、きょうだいも!




さて、娘が障害&難病があると分かり、


どんな絶望感があるか



わたしの中で掘り下げてみました。



① 愛する我が子の死
② 差別・偏見
③ 選択肢の少なさ
④ 私の自由度が下がる


こんな感じかな。



絶望感に関しては、映画監督の蛯原やすゆきさんが我が家にフューチャーしたドキュメンタリー映画『えがおのローソク』の中で、私含む家族(パートナー、両親、私の姉妹)の視点で語られています。

YouTubeにて限定公開してますので、ぜひご覧いただけると!


60分のドキュメンタリー映画なので、お時間がない方は、過去の映画に関する記事を読んでいただけると嬉しいです。




話を『絶望感』に戻しますね(笑)



愛する我が子の死



娘が『福山型先天性筋ジストロフィー』である、と診断を受けたのは、2010年、約11年前です。


当時は家族会もなく、病気に関する情報は担当ドクターに聞くか、ネットで検索するという感じでした。


最初に『筋ジストロフィーの疑い』と診断したドクターからは、こんなことを告げられました。


治療法は確立されていません。
一生立つこと、歩くことはないでしょう。
周りのサポートがないと生きていけません。(全介助、医療的ケアの意味)
感染症のリスクが高いので、集団生活は避けてください。



まず、治療法がない、という事実に絶望感。



かなり重度な障害だということに絶望感。



そして、集団生活NG、ということは保育園NGってこと?人混みもダメだからお出かけも制限あるの?!

え、私、仕事辞めなきゃだ…と津波のようにNGの大波が襲い、とどめの絶望感。




本当に治療法ないの?!と素人の悪あがきで医学書を読んでみると…




平均寿命、10代。



いろいろ書かれている中でも、このフレーズはパンチが効いていて、目の中にストレートに飛び込んできた。


そのときの私は、「まじか…」と産まれたばかりの我が子を抱きながらフリーズしたくらいの絶望感。



しかーーーし、



医学書の内容は古い、ということにすぐ気がついた(笑)


というのも、当時のSNSで『mixi』というものがあり、そこで同じ疾患の家族とたくさん出会えたのだけど、


ウチの子、保育園いってまーす!
人懐っこいし、攻撃的じゃないから(というか肢体不自由で動けないw)、周りから可愛がられてるよー



○○病院には、40代のふくやまっこがいる。

※ふくやまっこ=福山型先天性筋ジストロフィーの子



海外旅行いってきたよー!



あれ、みなさん、案外エンジョイしてらっしゃる!(笑)



ふくやまっこのリアルな生活や現状をしり、




医療の側面からみたリスクの提案と、日常を生きる本人と家族が考え決断するリスクの取り方がある


という学びを得たのです。



そして、娘が診断された後に、




福山型先天性筋ジストロフィー治療法確立の兆し!



というタイトルの新聞記事が出ました✨



そのとき私は、


  
治療法確立のために研究をがんばってくださっている方々がいる。そして、日常をサポートしてくださる医療チームもいる。


そう思い、愛する我が子の死については、医療に期待する他ない!



と絶望感を手放しました。






この写真は、生後6ヶ月のころ。

はじめて精密検査のため入院したときの一枚。



娘が2010年3月12日にこの世に生を受けて、元気にすくすく育っていたけど、どーにもこーにも成長が遅すぎやしないか?と疑問に思い検診に行ったら急遽精密検査になり、2010年9月27日『筋ジストロフィーの疑い』と診断された。



世の中的には、



2010年9月26日まで、健常児。


2010年9月27日から、障害児。




変なの(笑)



娘は診断受けた日も、相変わらずニコニコしてたし、何よりこう思ってるんじゃないかな。



  
え、わたし、生まれたときから何も変わってないですけどw


先天性だものねw

お腹の中にいたときから、だものねw



勝手に絶望を感じていたのは、本人以外の周りだったという事実(笑)




なんか、ごめんなさいね、勝手に悲劇のヒロイン演じちゃってw




ということで、娘の病気についての絶望感は、これでおしまい!



次回以降の『絶望感シリーズ』は、


② 差別・偏見
③ 選択肢の少なさ
④ 私の自由度が爆下がり?!



について書きます!