「うまれる、っていう映画の自主上映会やりたいなぁ~」
全ては私のこの一言からはじまりました
この発信を見事にキャッチしてくれた、佐藤P介くん。
P介くんの想いは、
「人々が笑顔で輝く場を提供すること」
P介くんはすぐに「うまれる」自主上映会の説明会に出向いてくれ、映画を鑑賞し、
映画そのものに感動した彼のモチベーションは更にUP
肝心な上映会場も探してくれました
「子どもも一緒に安心して観れる環境がいいな~」
「駅からのアクセスもいい方がいいなぁ~」
など、言いたい放題wのリクエストに倍返しで応えてくれます
ご縁で繋がったのは、「わなびば333」 馬喰町駅A2出口徒歩1分
キッズスペース(上質な畳)、授乳スペース、キッチン完備機材もバッチリ
設備はもちろんのこと、
「後方に座ったらスクリーン見えないなぁ・・・」と言えば、
ちょうどいい台が出てきて、
「プロジェクターが前方の幼児鑑賞スペースにあると、上映中に気になってコードで遊ぶ子がいたら危ないなぁ・・・」と言えば、
ちょうどいい隠し布が出てきて
オーナーの野田さん(通称:ノダえもん)のお力なしには、居心地の良い空間は作れませんでした
「使用済みオムツも持って帰るとママにとっては大荷物になるから・・」
とビニール袋やゴミ箱、「こちらに捨ててお帰りください」という張り紙まで用意してくださいました。
そんな野田さんの想いは、
「和の心=愛を届け、人と人との間にあるご縁を繋がりに、繋がりを絆に育むサポートをしたい」
私の周りの心友たちや、
P介くんの周りの「彼を手伝いたい!」と思うお友だち、
そのお友だちの周りにいる方がた・・・
次々にご縁が繋がり、
準備~当日のボランティアスタッフ20名以上、
※朝8:30集合から懇親会~片づけの23:00近くまで一緒に時間を共有してくださいました上映中のちょっとした隙に、おにぎりを頬張るスタッフ
※会場入り口で温かい笑顔で出迎えるスタッフ
予告編を何百回と観ては泣き、本編見れませんと言っていたけど陰からちゃっかり観てたスタッフ(笑)
そして当日は、なんと計250名もの方に会場に来ていただきました
※上映中の風景。暗くて分かり難いですね
後方真ん中にいる白い洋服の二人は、私の両親です(笑)
午前10:00を皮切りに三部構成にしたので、
1週間前まで集まりにバラつきがあったのが、
蓋を開けてみれば、各回満員御礼
当日は雨だったこともあり、キャンセルも出てましたが、
逆に「雨だから」という理由で他に出かけずに来てくださった方もいました
晴女の私にしては珍しい、よほどの雨女が来てるに違いない
と誰かさんのせいにしていた私ですが(笑)、
雨だから来てくれたことを考えると、雨も悪くないと思うのでした ※都合のいい女w
来てくださった方々の感想をアンケートやメール、直接のお声でいただいています
「あんなにも温かい空間で、子どもと一緒に映画を観れるなんて最高に幸せでした」
「久しぶりに実家に帰って、産んでくれてありがとう、といいたくなった」
など、観た人それぞれに想い、感じ、考えることがあったようですね
中でも映画を観に来てくれた親子、
21トリソミー(ダウン症候群)の裕奈ちゃん(小1)とお母さんの会話がとても印象的なのでご本人の許可のもと、ご紹介させていただきます。
裕奈ちゃん 「いたい、いたいだったけど、ニコニコになって、よかったねぇ~ 泣いてたけど・・赤ちゃん産まれたね、かわいかったね」
ママ 「うれしいときも泣くんだよ」
裕奈ちゃん 「なんで、なんで泣くの?」
ママ 「幸せな時も涙がでるんだよ」
裕奈ちゃん 「そうなんだ、たいへんだね」
ママ 「ママも裕奈を産むときに、いたい、いたいと言って産んで泣いたよ」
裕奈ちゃん 「ありがとうね」
裕奈ちゃんのママは、「とても幸せな会話でした」とお話してくださいました
その裕奈ちゃんママ、宏美さんが
「もっとダウン症の子たちのことを知ってほしい」
という想いを込めて、10月26日㈯に松戸駅近くで講演会をします。
上映会の際にもチラシを配布しましたが、
詳細は、きれいのたねのホームページをご覧ください
たくさんの想い、ご縁、繋がりで完成した今回の上映会
私には「うまれる」をたくさんの方に観て欲しいという想いの他に、
もう一つ大きな想いがありました
それは、次女、真心(まこ)から学んだことを発信したいという想い
上映会の後、お話会ということで15分お時間をいただきました
そこでは、年内に完成予定の、我が家を撮っていただいているドキュメンタリー映画
「想いをカタチに ~加藤家の挑戦~」
の予告編もご紹介させていただきました。
https://www.youtube.com/watch?v=IAlKxYidOOo
※観れるか分からないけど、Youtubeのリンク貼りますね
予告編で登場する、
愛してる~それだけで~ という歌、聞いたその日から私の頭の中を占領してます
ドキュメンタリー映画 「想いをカタチに」の主題歌、挿入歌などで登場する
アーティストさん、加治木孝子さんの曲「ただ、それだけで」です
- ただ、それだけで/Plum tree records
- ¥2,000
- Amazon.co.jp
関西で活動されている加治木さんですが、
なんと、今回の上映会に来てくださったんです
※いつも聞いてます とCDにサインをもらうミーハーな私(笑)
音楽や歌詞、歌声から分かっていたものの、実際にお会いした孝子さんは、
ものすごく魅力あふれる心地よいオーラをまとった方でした
お話会では前に出てきていただき、ご挨拶までしていただきました
そして、私と真心の出番です
真心のお話をするので、夜の回以外はお話する際は真心も一緒に前に出ました。
※8:30には会場に着きたいので、朝早く起こしたら、こんなむくんだお顔でした(笑)
後方の方にも伝わるように、立ってお話をするため、
抱っこ+マイクを持つのはキツイのでマイクスタンドを用意してもらったのですが、
結局真心がマイクで遊ぶので、マイクを握りながら片手で11kgの脱力系真心を抱っこして15分お話しました(笑)
結果、翌日から未だに続く筋肉痛・・・
どんなお話を聞いていただいたかというと、
難病、障がいと聞いて最初は「可哀想な子・・・」と思ったが、それは私の先入観だった。
生きている真心の表情、目をちゃんと見ると、「わたし可哀想でしょ」という顔は一切していない。
むしろ、「とーーっても幸せそう」というのが正直なところ。
可哀想だと思っていたのは私の勝手な先入観(おごりの気持ち?)だったと気づいたとき、私の中で何かが変わった。
ドキュメンタリー映画に協力したいと思ったのには3つの大きな想いから
1)幸せというのは、周りや世の中の価値観が決めるものではなく、自分自身で決めるもの。
周りからの「障がい者のいる家族は暗そう」とか「可哀想」など、どんなイメージをもたれようが、私たち家族が幸せだったらそんなことはどうでもいい。だって、「幸せに生きる!」と決めた私たちは幸せなんだから
2)真心の病気「福山型先天性筋ジストロフィー」についてもっと世の中の理解を得たい。
無知からくる偏見や差別をなくすため、ただ知るだけでいい、知ってほしい
3)願わくば・・・この病気に対する世の中の関心が高くなったら、まだ治療法のないこの病気だけど、創薬につながる、もしくは患者&家族のQOL(Quality of Life:生活の質)が上がるかも知れない
私は、真心に出会って初めて「今を生きる」ということを心で理解しました。
今までも好きなフレーズだったけど、頭で理解していたのかな、
ちょっと肩肘はってがんばるイメージをもっていたから、
一日ボケーっと過ごした日や、何もしていない時期などは
「はっ!!今を生きてないっ!!」
と自己嫌悪になることも(笑)
真心は一生懸命生きてるってよりは、マイペースに今目の前にあるものに一喜一憂している。
真心に限らず、子どもってみんなそうだと思う。
真心の場合は病気が分かった時に、ある程度の寿命を言われているから、
余計私が意識しているのだと思う、人生の長さからみた今の大切さを。
普通は、自分の寿命なんて意識しないからね~。
でも、人の命、誰も長さを保障してくれないからね~、
私も事故・天災・その他何かしらでいつ命を絶つことになるか分からないもの
加治木孝子さんの「ただ、それだけで」の歌詞の中に、
「ありがとう、きみがくれた最高のギフトは、
生きてく強さ、生きる意味さえも教えてくれた」
という文があります
私はこの文にかなりシンクロを感じてます
生きる意味、私は私にできることを私のペースでやるのみです
今回の上映会では本当にたくさんのご縁が生まれました
そのご縁が絆になるように、大切にかつ感謝しながら育んでいきます
関わってくださったみなさま、一緒に過ごした時間、最高に大好きでした
ありがとうございました