おもちゃ屋、トムテさんのお話です

 


とってもとーっても胸に響くお話だったのでぜひブログで紹介させていただきます


「心を育てるおもちゃ」 についてです


トムテさん(本名:笠井廣さん)が素敵なおもちゃを前に、熱く語ってくださいました。

おもちゃと戯れるトムテさんは、まるで 「おもちゃの国のムツゴロウ」 

心からおもちゃを大切に想っているのだな~と伝わりました


さて、内容です



トムテさんがおもちゃ屋さんになった動機から始りました。

トムテさんのお子さまが3才の時、こんなことを言われたそうです。


「パパ、今日おれんち泊まってく?!


最初、「?!」と意味が分からなかったトムテさん。

毎日家に帰っていたし、家で寝ていたし、なんでそんなことを聞くのか全く分からなかったそうです。

でも、よーーーく考えてみると、 と思い当る節が・・・。


仕事、残業の日々で、じっくり息子と向き合って遊んでいなかったな・・・。


息子にとって、「パパ」とはそこらへんの「おじさん」と変わらない存在なのかも知れない・・・。


だから、「おれんち泊まってく?!」と聞かれたのだろう・・・。



そこで、トムテさんが幼かった頃のことを思い出してみたそうです

どんな遊びをしていたか、親とどんな関わりをしていたか・・・


そんな中、「おもちゃ」がいかに子ども、親子の関わりに重要かを痛感し、

「もっと、ちゃんと息子と遊びたい!」

という理由でおもちゃ屋さんになることを決心したそうです


そんなトムテさん、おもちゃには、


〇栄養になるおもちゃ



〇おやつ的なおもちゃ


があるとおっしゃっていました


おやつ的なおもちゃとは、

電子音やTVゲームなど、すぐに飽きてしまったり、次々と新しいものに興味が移ってしまうもの。子どもの考える力やファンタジー力(空想の世界、創造力)も養えないもの。


一方、栄養になるおもちゃとは、

つみ木や絵本など、使えば使うほど味のでる、工夫や創造力が養われるもの。


つみ木の中でも「無地」のつみ木をおすすめしていました。


何でも、最近のおもちゃは「文字」や「絵」が描かれたものが多く、

本来の「つみ木」の役割とは別に、

文字や単語を覚えさせるため、として売り出されているものが多いようです。


これでは、大人本位の遊びになってしまい、子どもが自由に遊ぶ「つみ木」ではなくなってしまうとのこと。



特に、小学校前までの幼児期に、栄養のあるおもちゃを与えることが「心の成長」に最も重要だとおっしゃっていました。

幼児期は特に「子どもの世界」があり、空想の世界感を強くもっている時期だから、

自由な発想、遊び、が心の成長に強くむすびつくのだそう。


で、ここからが深い


LEGOなんかも、いろんな形にできたり創造力が養われるんじゃない?!

と思って聞いていましたが、

つみ木はもっとすごかった

LEGOははめ込み式なので、崩れることがなく完成できますよね。

でも、つみ木は、集中して、考えて積まないと崩れたり、壊れたりしてしまいます。


これなんです


集中 ⇒ 積めた!!(ホッ)という安堵感 が、自分の感情を自己コントロールする訓練につながっている。

集中⇒ホッ、集中⇒ホッ・・・この繰り返しで高く積めた、もしくはカタチが完成した時の満足感が、生きる力にもつながる。 この時、親も一緒に喜んで褒めてあげると親子の関わりにもつながる。

失敗しても、また一からやり直す、失敗があるから楽しい、ということを学ぶ。



そして、もう一つ重要なのは、


「親子で楽しむ時間を作る」、ということ


一日10分でもいい、


「字を覚えさせるため」などではなく、


「一緒に遊ぶ」


親が自分の方に向いてくれている、という満足感・喜び・安心が、

どれだけ子どもの心の栄養になることか



一日の終わりに、


「早く寝なさい!!


と怒られながら寝付くか、


親と絵本を読んだり、おもちゃで一緒に遊んで、


「もういっかい、もういっかい!!」とおねだりしちゃうくらいうれしい気持ちで


「また明日のお楽しみね


の言葉を聞いてワクワクしながら寝付くか。



どちらが明日への希望をもって生きられるかを考えると、断然後者ですよね



このお話しを聞いて、私すごく反省しました


そして、

「国語(文字や言葉を覚えさせる)のために絵本を読む」意識から、


「子どもと一緒にファンタジーの世界観を楽しんで、一日の終わりをワクワクした気分で終わらせたい

という意識に変わり、私自身絵本を読むのが前よりも楽しくなりました



おもちゃも同じ、


家事も何も全て忘れて、一日数分でも一緒に遊ぶと、


子どもと心がつながるような、私自身も子どもになれるような、

何とも温かい時間を過ごせます



ゆとりはお人形遊び(りかちゃん、アリエルなど)が好きですが、

これは女の子の美的センスを高めるのにすごくいいんじゃないかと思います

既製の服だけでなく、自由にいろんなものを使ってコーディネートするんです

ハンカチ、シュシュ、ピン、アクセサリなどなど。


そんなゆとりの昨日の作品がこちら

 


ばぁばにもらったスカーフが、マーメイドに変身


ハデハデマーメイド、マーメイド界のパリコレかっていう感じです。


でも、私、ゆとりの集中してコーディネートしている様子、斬新な着せ替えが好き


「ママね、ゆとちゃんのデザイン見ていると楽しくてワクワクしてくるの すごーく好き


そう伝えると、


「だってゆとちゃん、お洋服のデザイナーになりたいんだもん

 

10年数年後に「yutori 」ブランドできちゃうかもです(笑)



てな訳で、遊び、の大切さを忘れずにいたいです