2012年10月16日(火)

船橋のVividにて開催された、

「笑顔で働くママのためのフェスタ」にて親業活動してきました


「働きたい!」「活動したい!!」

と思っている子育て中の女性に

一歩踏み出すために有用な情報を提供し、

夢と希望と勇気をもっていただくためのイベントです

なんと、来場者は5000人

出展ブースも50

私は「親業」のブースを同期の3人と共に出展しました
 

 



この日の目的は、

相手も自分も笑顔になるコミュニケーション方法をお伝えすること、

そして、「親業」という言葉をできるだけ多くの方の記憶にインプットすること

予想以上の反響があり、次々と興味をもってくださった方とお話しをして

あっという間の6時間でした のどカラッカラ(笑)



さて、お伝えした内容は・・・

「心の中の気持ちを伝えてみよう!」

うれしい感情やほめたくなった時の感情を素直に伝えてみよう!

という、「肯定のわたしメッセージ」を題材にしました。


「最近、子ども(またはご家族)からされて「うれしい」と思ったこと、ほめたくなった時はありますか?

の問いに、ママさんたちから様々な回答がありました。


「下の子の面倒をみてくれて、えらいね~と言いました

「4日ぶりにうんちが出て、えらいね~と言いました

「・・・ないです思いつきません」 などなど。

ほめたくなった時は「えらいね~、上手だね~」と言う方がほとんどでした。

みんな、感謝の気持ちを伝えたいと思っているんですね


そこで、もう少し皆さんの心の中をのぞいてみます


「下のお子さんの面倒をみてくれたとき、どんな感情を抱きましたか?」

と聞くと、

「えーっと・・・うれしかったです仲良くしている二人を見ていると微笑ましいというか、私が元気になります

との返答が


早速カードに「わたし」を主語にしてメッセージを書いて頂きました。


「お兄ちゃんが弟の面倒をみてくれるとママうれしいな。仲良くしている二人を見るとママが元気になるよ。ありがとう」


素敵なメッセージ

書いていただいたメッセージカードはお土産にプレゼントしました



ついでに、よく聞く「褒めて育てましょう!」の落とし穴について、ゆとり(長女)を実例としてお伝えしました。


玄関でお靴を揃える、という躾を娘に伝えたいので、

上手にできた時に、私はこう伝えていました。

「玄関のお靴が綺麗にそろっていると、ママの気持ちもスッキリ気持ち良くなってうれしいな。そろえてくれてありがとう

すると、ゆとりもうれしそうな顔をして、その後私が言わなくても揃えてくれるようになりました。
(子どもなので急いでいる時など忘れることもあるけどね

すると、保育園でも他のお友だちのお靴など揃えるようになり、先生たちから

「ゆとちゃん、えらいね~」「ゆとちゃん、お靴そろえるの上手ね~」

と褒められるようになりました。


そんなある日、お家に帰ってきていつものようにお靴をそろえた後、ゆとりが一言、

「ゆとちゃん、えらい?

と、どや顔で言いました


あっ、ゆとりは「えらい」と言ってもらいたくてお靴をそろえるようになったんだ、

と私は内心違和感を覚えたのです。



そうなんです、「~えらいね」も「~上手ね」も

「(あなた)えらいね」、「(あなた)上手ね」と「あなた」が主語になっています。

「あなた」が主語だと、言われた側は上から言われた印象を持ち、また「評価」をされたように思うのです。

評価をされると、評価をされるためにするようになり、

評価がないと不安になり・・・

そのうち、評価してくれる人がいないと自主的にしなくなる可能性も・・・


一方、「わたし」が主語だとどうでしょう。


「玄関のお靴が綺麗にそろっていると、(ママ)の気持ちもスッキリ気持ち良くなってうれしいな。そろえてくれてありがとう

自分のした事が人の役に立った、という喜びを感じ、

自分は価値があると感じることで「自己肯定感」が高まります。

この自己肯定感こそ「生きる力」につながるのです

また、相手の感情を知ることで、相手のために何かをしたいという気持ちや

相手を思いやる気持ちも育ちます。



これは私事ですが、以前「褒めて育てましょう」を鵜呑みにしていた時期があり、

「褒めなければ、褒めることを探さなければ!!」と血眼になっていました(笑)


娘が赤ちゃんの時期は成長の一つ一つが感動の連続で、

本心から「すご~いえら~い上手」と褒めていたのですが、

そのうち当たり前のように歩き、当たり前のようにお話しをするようになると、

褒めなければセンサーが鈍感になり、

いつの間にか褒めることを探すのに必死になっている自分がいました。

かなり不自然な自分だったし、実際「すごい!」の言葉は本心から言えていただろうか・・・

と何だか上手に褒めることができない自分を責め、自己嫌悪になることも


そんな時「わたしメッセージ」を思い出し、

「うれしい、助かる、有り難い、元気になる」

などの肯定の感情を伝えることでより相手に感情が伝わりやすい、という事を体感しました。

何よりも、伝えた時の子どもの表情、私自身の晴れ晴れとした気持ち、

そして、お互いの中に流れる温かい空気

まさしく、心の架け橋がかかる瞬間です



フェスタでお話しした方々はメッセージを伝えているかな?

伝えた相手の表情はどうでしたか?

伝えた後のご自身の気持ちはどうでしたか?


たくさんの心の架け橋がかかることを願っています