812.新札も 貯め続ければ 頬ゆるむ 貰えば更に 欣喜雀躍

 

 7月3日、日銀が新1万円札、5千円札、千円札を民間金融機関に引き渡した。回りくどい言い方だが、要は3種類の新しいお札💴を発行した。

 幸か不幸か、まだ1枚も手にしていない。抑々(そもそも)年金生活者の筆者の財布に福沢さん御一行様が入ること自体、前例がない。今後もこの事情は変わらないだろう。

 財布は誰もが持っているが、困るのは中身が出ていくことだ。だから常に補充する。明治を代表する知恵でもあった福沢さんがどんどん増える方法があれば、渋沢さんにも応用できるが、そうは問屋が卸さない。

 筆者が日本銀行を牛耳る立場にあれば、3種類の新札を発行したい。

 

 1万円札の肖像は翔ちゃん🐱(10歳)

 5千円札の肖像は勿論アリスちゃん🐈(7歳)

 千円札の肖像は羽化したキアゲハ🦋(0歳)

 

 翔ちゃんとアリスちゃんの立ち姿、香箱座り、丸くなった寝姿の写真10枚を全体に配置する。

 2人の顔のアップには3Dホログラムを使う。翔ちゃんなら緑っぽい目が、アリスちゃんなら茶っぽい目が動く。

 2人の手のが出ている写真を1枚ずつ入れる。爪を深凹版印刷で描き、硬くてツルツルの質感を出す。

 お札を傾けると、左右両端の余白部分にピンク色の光沢が見えるのがパールインキらしいが、翔ちゃんの場合は灰色っぽくし、アリスちゃんの場合は茶っぽくする。

 数字の10000と5000の0の中には灰色と茶白の抜け毛を描く。

 

 キアゲハでは、卵から孵化までを高精細すき入れ(透かし彫り)にする。

 一齢から四齢幼虫までの写真では深凹版印刷を駆使し、殻のザラザラ感を出す。

 五齢幼虫では3Dホログラムで黄緑と黒の縞と橙色の斑点を浮き立たせる。

 お札を傾けると成虫の羽ばたきが見える。

 

 さて、ここまで夢想した筆者はハタと気付いた。こんな新札は自分だけの宝物にし、巷で流通させたくない。

 結論:3種類の新・新札は発行中止。